verge は名詞・動詞として使われる単語で、主に「境界」「瀬戸際」「今にも〜しそうな段階」といった意味を持ちます。

抽象的な使い方が多く、状況や感情が限界点に達している場面で使われるのが特徴です。

この記事では verge の意味や使い方、類義語との違いを具体例とともにわかりやすく解説します。

vergeの意味と使い方

1. 瀬戸際、間際、今にも〜しそうな状態(on the verge of ~)

最もよく使われる形が on the verge of ~(今にも〜しそうな) です。

ポジティブ・ネガティブどちらの文脈でも使えます。

例文
The company is on the verge of bankruptcy.
(その会社は倒産寸前だ)

She was on the verge of tears.
(彼女は今にも泣き出しそうだった)

The team is on the verge of winning the championship.
(チームは優勝目前だ)

His health is on the verge of collapse.
(彼の健康状態は崩壊寸前だ)

この表現は出来事が発生する「ほんの直前の緊迫感」を出すのに便利です。

2. 境界、縁(物理的な意味のverge)

verge は名詞として 道路や草地の縁、境界線 など、物理的な境界を表す意味もあります。

イギリス英語では特に道路脇の芝生や草むらなどを verge と呼びます(米英でやや使い方に差あり)。

例文
The car skidded off the road and stopped on the grass verge.
(車は道路を滑って芝生の縁に停まった)

We planted flowers along the verge of the path.
(小道の縁に沿って花を植えた)

3. 動詞:接する、ほとんど〜である(やや文語的)

動詞 verge は「ほとんど〜である」「〜に近づく」「接する」という意味で使われます。

少し文語寄りの表現ですが、ニュースや正式な文章で見かけることがあります。

例文
His speech verged on being rude.
(彼のスピーチは失礼と紙一重だった)

The comedy verges on absurdity.
(そのコメディはばかばかしさの一歩手前だ)

Her style verges on the avant-garde.
(彼女のスタイルは前衛的といっていいほどだ)

類義語との違いと使い分け

単語意味ニュアンス・使い分け
verge瀬戸際、境界、今にも〜しそう抽象的な「寸前」や物理的な縁。幅広く使える
brink瀬戸際、危機的な状況の直前ネガティブな事態(崖っぷち、破滅寸前など)に強い
edge縁、境界、限界状態物理的な縁/精神的なギリギリの状態にも使う
threshold入り口、開始の境界線新しい段階・状態の入り口に立っているニュアンス
cusp転換点、境目、重要な局面ポジティブ・ネガティブ問わず「次の段階に入る瞬間」を強調

例文比較

The country is on the verge of civil war.
(その国は内戦寸前だ)

The negotiations are on the brink of failure.
(交渉は失敗寸前だ)

She was living on the edge emotionally.
(彼女は精神的に限界ぎりぎりだった)

We are on the threshold of a new era.
(私たちは新しい時代の入り口に立っている)

The company is on the cusp of major innovation.
(その会社は大きな革新の転換点にいる)

まとめ

verge「瀬戸際」「境界」「今にも〜しそうな状態」を表す便利な単語です。

  • on the verge of ~ は日常でもビジネスでもよく使われる
  • 物理的な縁 という意味でも使える
  • 動詞としては「〜に近づく」「ほとんど〜である」ニュアンスもある

似た表現(brink / edge / threshold / cusp)と微妙にニュアンスが異なるため、状況の深刻さやポジティブ・ネガティブの違いに応じて使い分けると英語表現が一段と自然になります。

特に on the verge of ~ は頻出表現なので、ぜひ覚えて積極的に使ってみましょう。

おすすめの記事