英語で “tense” と聞くと、「時制」という文法用語を思い浮かべる人が多いかもしれません。
でも実は、“tense” にはもっと身近で日常的な意味があります。
ネイティブの会話やニュースでもよく登場する単語で、人の感情や状況を表す意味としても非常に使われています。
この記事では、まず単語としての “tense” の意味と使い方を紹介し、そのあとに文法用語としての「時制」の解説も行います。
「tense」の基本の意味:形容詞で「緊張した」「張り詰めた」
“tense” はもともと形容詞で、人の体・気持ち・空気などがピリピリしている、こわばっている状態を表します。
日常会話ではこちらの意味で使われることの方が多いです。
感情・空気の緊張を表す例文
- I was really tense before the interview.
面接の前は本当に緊張していた。 - The room got tense when he mentioned the mistake.
彼がミスの話をしたとき、部屋の空気が張り詰めた。 - Everyone was tense during the exam.
試験中はみんな緊張していた。
身体のこわばり・筋肉の緊張を表す例文
- My shoulders feel tense.
肩がこってる感じがする。 - She was so tense she couldn't sleep.
彼女は緊張しすぎて眠れなかった。
このように、“tense” は感情的な緊張にも、身体的なこわばりにも使える便利な単語です。
類義語・関連語との違い
単語 | ニュアンス | 使い方の例 |
---|---|---|
tense | ピリピリした状態、張りつめた | I’m feeling tense. |
nervous | 一時的な不安、あがり | I’m nervous about my speech. |
stressed | ストレスで疲れている | I’m really stressed these days. |
uptight | 緊張しすぎてイライラしてる | He’s so uptight lately. |
ネイティブはこれらの表現を使い分けて、より正確に自分の状態を表します。
文法での「tense」:時制を表す名詞
英語学習者にとっておなじみの “tense” は、名詞としての「時制」の意味でも使われます。
tense = 文法上の「いつのことか」を示す概念
つまり、“tense” は動詞が「今のこと」「過去のこと」「未来のこと」など、時間を表すための形を指します。
よく使う例文
- English has several tenses, like present and past.
英語には現在形や過去形など、いくつかの時制がある。 - The verb “ate” is in the past tense.
動詞 “ate” は過去形です。 - You should use the future tense in this sentence.
この文では未来形を使うべきです。
代表的な時制の種類
時制 | 例文 |
---|---|
現在形 | I play tennis. |
過去形 | I played tennis yesterday. |
未来形 | I will play tennis tomorrow. |
現在完了形 | I have played tennis before. |
英語では「tense」が文の意味を大きく左右するため、文法的にも非常に重要な概念です。
まとめ
“tense” には主に2つの意味があります。
意味 | 品詞 | 使い方の例文 |
---|---|---|
緊張している状態 | 形容詞 | I feel tense before tests. |
文法の時制 | 名詞 | “Go” is the present tense of “went”. |
日常英会話では「緊張している」「空気が張り詰めている」といった感覚で使われることが多く、文法の授業や教材の中では「時制」という意味で登場します。
両方の意味を理解しておくことで、会話でも読解でも “tense” を自在に使いこなせるようになりますよ!