音楽のメロディーが心に深く響いたり、誰かの言葉が強く共感を呼んだり――そんな瞬間を表すのにぴったりの英単語が “resonate” です。

単に「音が響く」という物理的な意味だけでなく、「感情や考えに訴えかける」という抽象的なニュアンスでも使われるため、ニュース記事やビジネス英語、日常会話でも幅広く登場します。
この記事では「resonate」の正確な意味や使い方を整理し、さらに類義語との違いを交えながらわかりやすく解説していきます。

基本的な意味

resonate「共鳴する」「心に響く」「共感を呼ぶ」という意味の動詞です。

音が反響する様子や、感情や考えが人の心に深く響く様子を表します。

発音: /ˈrezəˌneɪt/

語源と由来

「resonate」はラテン語の「resonare(再び鳴る)」に由来します。

元々は音波が空間で反響する意味があり、そこから「感情や考えが人の心に反響する」という比喩的な意味に発展しました。

主な使用場面

resonateは日常会話、ビジネス、文学、音楽など幅広い場面で使われます。

特に「感情やメッセージが人の心に響く」「考えや価値観が共鳴する」状況でよく登場します。

以下に代表的な使用場面を紹介します。

1. 感情や意見が共感を呼ぶとき

Her story resonated deeply with the audience.
(彼女の話は聴衆の心に深く響いた)

The movie resonates with people of all ages.
(その映画はあらゆる年齢層の人々に共感を呼ぶ)

2. 音や振動が反響するとき

The sound of the bell resonated through the valley.
(鐘の音が谷間に響き渡った)

The guitar strings resonated beautifully.
(ギターの弦が美しく共鳴した)

3. 考えや価値観が一致するとき

His ideas resonate with the company’s mission.
(彼の考えは会社の使命と共鳴している)

The message resonates with many young people today.
(そのメッセージは今日の多くの若者に響いている)

類義語との比較

以下のように、似た意味を持つ英単語と比較することで、「resonate」の特徴をより深く理解できます。

1. resonate vs echo

echo: 音や意見が繰り返される、反響する

  • The sound echoed in the cave.
    (音が洞窟で反響した)
  • His views echoed those of the community.
    (彼の意見はコミュニティのものと同じだった)

resonate: 心や感情に深く響く、共感を呼ぶ

  • The poem resonates with many readers.
    (その詩は多くの読者の心に響く)

2. resonate vs relate

relate: 関連づける、共感する(特に個人的な経験に基づく)

  • I can relate to her struggles.
    (彼女の苦労に共感できる)

resonate: 幅広い感情やメッセージが共鳴する

  • The speech resonated with the entire nation.
    (その演説は国全体の心に響いた)

3. resonate vs strike a chord

strike a chord: (比喩的に)感情や記憶に触れる、心に響く

  • His words struck a chord with the audience.
    (彼の言葉は聴衆の心に響いた)

resonate: より深い共鳴や持続的な影響を持つニュアンス

  • The message resonates long after the event.
    (そのメッセージはイベント後も長く響き続ける)

4. resonate vs connect

connect: 人や物事とつながる、理解や共感を得る

  • The speaker connected well with the audience.
    (話者は聴衆とよくつながった)

resonate: 感情や価値観の共鳴を強調

  • The theme resonates with listeners worldwide.
    (そのテーマは世界中の聴衆の心に響く)

使い方のポイント

1. 感情や価値観の共鳴を強調する

resonateは単に「理解する」だけでなく、心の奥深くに響くことを示します。

The message resonated with me personally.
(そのメッセージは個人的に私の心に響いた)

2. 音の物理的な反響にも使える

音や振動が空間で響き渡る様子も表現可能です。

The music resonated throughout the concert hall.
(音楽がコンサートホール全体に響き渡った)

3. 比喩的な使い方が多い

感情や考えが共鳴するという抽象的な意味で使われることが多いです。

His words resonated with the younger generation.
(彼の言葉は若い世代に響いた)

4. 対象が人や感情であることが多い

物理的な音よりも、人の感情・心に関連して使う場面が多いです。

The film’s themes resonate strongly with viewers.
(その映画のテーマは視聴者の心に強く響く)

まとめ

resonateは「共鳴する」「心に響く」という意味で、音の反響から感情や価値観の共感まで幅広く使われる重要な単語です。

単なる「繰り返し」や「関連」とは異なり、深い感動や共感を呼ぶニュアンスを持っています。

類義語と比較しながら使い方を理解することで、より自然で豊かな英語表現が可能になります。

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