英語のニュースや会話でよく出てくる単語 “religious”(リリジャス)。
「宗教的な」「信仰心のある」と訳されますが、実際にどういう場面で使われるのか、似たような単語とどう違うのか、少し曖昧な印象を持っている人も多いかもしれません。
この記事では、“religious” の意味と使い方を具体的な例文で解説し、類義語との違いも比較しながらわかりやすく紹介します!
基本の意味:「宗教に関する」「信仰心のある」
“religious” は形容詞で、宗教に関係していることや、信仰を実践している様子を表します。
語源は名詞 religion(宗教) で、そこから派生した形容詞です。
- a religious ceremony
宗教的な儀式 - She wasn’t raised in a religious household.
彼女は宗教的な家庭で育ったわけではない。 - He’s a very religious person.
彼はとても信仰心のあつい人です。
このように、“religious” は **宗教そのものを直接表すのではなく、「宗教に関連する性質や行動」**を表す言葉です。
宗教そのものを表すのは “religion”
混同しやすいのが “religion” との違いです。
“religion” は名詞で、キリスト教・仏教・イスラム教など、信仰の対象や体系そのものを意味します。
- What religion do you follow?
あなたは何の宗教を信仰していますか? - Religion has played a big role in history.
宗教は歴史において大きな役割を果たしてきた。
つまり、
- 宗教そのもの → religion(名詞)
- 宗教に関係する/信仰心がある → religious(形容詞)
というのが正しい使い分けです。
類義語との比較
単語 | 品詞 | 意味 | ニュアンス・使い分け例 |
---|---|---|---|
religious | 形容詞 | 宗教に関する、信仰心のある | 宗教に関連する行動・考え方・人物などに使う |
religion | 名詞 | 宗教そのもの | 宗教の種類・信仰体系自体を指す |
spiritual | 形容詞 | 精神的・霊的な | 宗教とは限らず、「魂・内面」に関わること |
devout | 形容詞 | 信仰心が強い、敬虔な | religiousよりも強い信仰を持つ人に。ややフォーマルな響き |
pious | 形容詞 | 敬虔な(宗教的に忠実な) | devoutと似ているが、より古風・文学的な場面で使われがち |
よく使われる表現
- religious beliefs(宗教的信条)
- religious freedom(信教の自由)
- religious leader(宗教指導者)
- religious conflict(宗教的対立)
社会・文化・政治などさまざまな分野で使われる語彙なので、ニュース記事や討論でも頻出です。
まとめ
“religious” は「宗教に関する」「信仰心がある」という意味を持つ形容詞で、人や文化、考え方が宗教的であることを表すときに使います。
文脈に応じて自然に使い分けられると、英語での理解や会話の幅がぐっと広がりますよ!