“patent” は、「特許」「特許権」と訳される言葉で、発明や技術に対する独占的な権利を意味します。
技術革新、ビジネス、医療、製薬などの分野で非常に重要な用語です。
また、形容詞や動詞としても使われ、「明白な」「特許を取得する」などの意味にもなります。
この記事では、“patent” の意味と使い方、類義語との違いを豊富な例文とともに詳しく解説します。
目次
patent の基本的な意味と使い方
1. 名詞:特許、特許権
“a patent” は、発明やアイデアに対して一定期間、他者が製造・使用・販売することを排除する法的な権利を意味します。
政府から正式に与えられ、知的財産を保護するための重要な制度です。
例文:
- She was granted a patent for her innovative water filter.
(彼女は革新的な浄水器に対して特許を取得した) - The company holds several patents in smartphone technology.
(その企業はスマートフォン技術に関して複数の特許を保有している) - Filing a patent can be expensive and time-consuming.
(特許出願には多くの費用と時間がかかることがある)
2. 動詞:特許を取得する
“to patent something” という動詞形で、「〜の特許を取る」「特許申請をする」という意味で使われます。
例文:
- The device was patented in 2020.
(その装置は2020年に特許を取得した) - You should patent your idea before someone else does.
(他の人に先を越される前に、自分のアイデアの特許を取るべきだ)
3. 形容詞:明白な、あからさまな(フォーマル)
“patent” は形容詞として「明白な」「疑いようのない」という意味でも使われます。
主にフォーマルな文脈や法律文書などで見られる用法です。
例文:
- That’s a patent lie.
(それは明白な嘘だ) - His explanation was a patent attempt to avoid responsibility.
(彼の説明は責任逃れの明白な試みだった)
類義語との違いと使い分け
名詞(特許)の意味における “patent” の類義語を下記表にまとめています。
意味やニュアンスがそれぞれ異なるため、比較しながら整理しましょう。
単語 | 意味 | ニュアンス・使い分け |
---|---|---|
patent | 発明・技術に対する特許 | 製品や仕組みに対する独占的な権利。技術系で最も一般的 |
copyright | 著作権 | 音楽・小説・映像・ソフトウェアなど創作物に適用される |
trademark | 商標権 | ブランド名やロゴ、製品名の保護。ビジネス・マーケティング向け |
license | 許可・免許・使用権 | 一時的または条件付きで使用を許可する権利。契約色が強い |
proprietary | 所有権・独自仕様(形容詞) | 特定企業の専用技術や規格を示すときに使う(例:proprietary software) |
類語の例文比較
- patent:
The engineer received a patent for the new engine design.
(その技術者は新しいエンジン設計で特許を取得した) - copyright:
The book is protected by copyright.
(その本は著作権によって保護されている) - trademark:
The company registered its logo as a trademark.
(その企業はロゴを商標登録した) - license:
They obtained a license to distribute the software.
(彼らはそのソフトウェアの配布許可を得た) - proprietary:
This is a proprietary algorithm owned by the company.
(これはその企業が所有する独自アルゴリズムである)
まとめ
“patent” は、「発明・技術などの知的財産に対する独占的な権利」を意味する重要な法的概念です。
特に技術や医療、ビジネスの分野で頻繁に登場します。
- 名詞:発明に対する法的な保護(特許権)
- 動詞:特許を取得する、申請する
- 形容詞:明白な、あからさまな(ややフォーマル)
類語の copyright(著作権)、trademark(商標)、license(使用許可) といった用語と使い分けることで、知的財産に関する英語理解が深まります。
ニュース、契約書、国際ビジネスの現場でも頻出する語なので、正確な意味と使い方を押さえておきましょう!