“maritime” は、ニュース記事や歴史、法律、貿易に関する英語でよく登場する形容詞で、「海に関する」「海の」「海事の」といった意味を持ちます。

特に船・航海・海上輸送などに関係する文脈でよく使われる語です。

この記事では“maritime” の意味と使い方、そして似た単語との違いを具体例を交えてわかりやすく解説します。

maritime の意味と使い方

“maritime” は形容詞で、「海に関する」「沿岸の」「海事の」という意味があります。

軍事・法律・経済など、ややフォーマル・専門的な文脈で使われることが多い語です。

例文
The country has a long maritime tradition.
(その国には長い海洋の伝統がある)

Maritime law governs disputes that occur at sea.
(海事法は海上で起きた紛争を管轄する)

Japan’s maritime boundaries are a subject of political debate.
(日本の海上の国境は政治的議論の対象である)

The port city plays a vital role in maritime trade.
(その港町は海上貿易において重要な役割を果たしている)

このように“maritime” は単に「海に関係する」だけでなく、船舶・航路・法律・安全保障・国境問題などに関係する幅広い領域で用いられます。

類義語との違いと使い分け

単語意味ニュアンス・使い分け
maritime海・航海・船・法などの海事に関する最も広く、専門的な響きあり。法律・貿易・軍事にも使う
marine海に関する、海洋の、生物学的な生物・科学・軍隊(海兵隊)などに使う。maritime より一般的
oceanic大洋の、海洋に関する地理・気候・学術文脈で使われやすい。やや抽象的
nautical航海の、船舶の船乗りの言葉・技術・計器に関して使う。やや古風で専門的
naval海軍の軍事専門用語で、海軍に特化した意味を持つ

例文

  • He studied marine biology at university.
    彼は大学で海洋生物学を学んだ。
  • The nautical charts were used for navigation.
    航海用の海図が使われた。
  • She works in maritime logistics.
    彼女は海上輸送の物流業務に携わっている。
  • The country strengthened its naval forces.
    その国は海軍力を強化した。

ニュースや報道での使用例

Maritime security has become a top priority in the Indo-Pacific region.
(インド太平洋地域では海上の安全保障が最重要課題となっている)

China claims vast maritime territory in the South China Sea.
(中国は南シナ海に広大な海洋領有権を主張している)

Maritime rescue operations were launched after the storm.
(嵐のあと、海難救助活動が開始された)

国際ニュースや国防、貿易、災害報道で多く使われ、グローバルな話題にも直結する語です。

まとめ

maritime は「海に関する」「航海・船舶・海上輸送・海事の」などの意味を持ち、ニュース・法律・軍事・貿易などさまざまな専門分野で活躍する語です。

  • 法律・貿易・政治の海関連用語によく使われる
  • 類義語の marine, nautical, naval, oceanic と文脈で使い分けが必要
  • 国際報道や学術的文脈でも頻出

“maritime” を知っておくと英語での海に関する議論や表現をグッと理解しやすくなりますよ!

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