“impediment” は、「障害」「妨げ」「支障」といった意味を持つ名詞で、進行を遅らせたり、妨げたりするものを意味します。
日常的な障害から、法律・医学などフォーマルな文脈でも使われる幅広い語です。
この記事では、“impediment” の意味や使い方、類義語との違いまで詳しく紹介します。
基本的な意味と使い方
impediment:「障害」「妨げ」「支障」
“impediment” は、物理的・精神的・社会的な障害すべてに対して使えるフォーマルな語です。
例文:
– His lack of confidence was an impediment to his success.
(彼の自信のなさが成功の妨げとなった)
– A speech impediment made it hard for him to communicate.
(言語障害のため、彼は会話が難しかった)
– There’s no legal impediment to their marriage.
(彼らの結婚に法的な障害はありません)
ポイント:
“impediment” はラテン語の「足を縛る(impedire)」が語源で、何かの「進行や達成を遅らせる・妨げる」ニュアンスがあります。
特に「公式な障害」「外的・内的要因による進行の妨げ」を表すときに使われます。
医学や法律での使われ方
- speech impediment(言語障害)
- hearing impediment(聴覚障害)
- legal impediment(法的障害)
このように、“impediment” は専門的な文脈でも頻繁に登場します。
類義語との比較
語句 | 意味・使い方 | ニュアンス・違い |
---|---|---|
impediment | 障害・支障。進行や達成を妨げるもの(主にフォーマル) | 物理・心理・制度的など幅広い障害に使える |
obstacle | 障害物、障壁。進むのを物理的・比喩的に妨げるもの | 実体のあるもの・乗り越えるべき課題のイメージが強い |
hindrance | 妨害・邪魔。やや軽いニュアンス | 結果よりも邪魔している行為や存在に注目する |
barrier | 壁・障壁。心理的・物理的・制度的な“隔てるもの” | 制度的・感情的な障害、到達困難さの強調 |
setback | 挫折・後退。進行中の計画や行動に対する遅れや中断 | 一時的な後退を強調。障害というより「想定外の困難」 |
使い分けの具体例
– Impediment
There’s an impediment to progress in the negotiations.
(交渉の進展に障害がある)※公式・制度的ニュアンスが強い
– Obstacle
The biggest obstacle was getting everyone to agree.
(最大の障壁は全員の同意を得ることだった)※乗り越えるべき課題の雰囲気
– Hindrance
He’s more of a hindrance than a help.
(彼は助けというより邪魔だ)※やや軽蔑的な響きもあり
– Barrier
Language can be a barrier to effective communication.
(言語は効果的なコミュニケーションの障壁になりうる)※心理的・文化的隔たりのイメージ
– Setback
The project suffered a major setback after the budget cut.
(予算削減により、プロジェクトは大きな後退を被った)※計画中の想定外の遅れ
まとめ
“impediment” は「進行や達成を妨げる障害」を意味し、フォーマルな文脈を含む広い場面で使える語です。
- 物理的・心理的・制度的な障害すべてに対応
- 公式な会話や書き言葉に適した語感
- 類義語と比較すると、やや抽象的・総合的な障害のイメージ
シーンに応じて、他の語(obstacle, barrier, hindranceなど)と使い分けることで、より的確で自然な英語表現が可能になります。