diplomat は名詞で「外交官」「外交的な人」を意味します。
もともとは国と国との間で交渉や連絡を行う正式な役職を指しますが、比喩的に「人間関係をうまく取り持つ人」「言い回しがうまい人」という意味でもよく使われます。
この記事では diplomat の意味や使い方、類義語との違いを具体例とともにわかりやすく解説します。
diplomatの意味と使い方
1. 外交官(正式な意味)
diplomat は最も基本的な意味として、政府を代表して他国と外交交渉を行う人を指します。
大使館・領事館に勤務する公務員や、特命全権大使なども diplomat に含まれます。
例文
She is a career diplomat who has served in multiple countries.
(彼女は複数の国で勤務してきたキャリア外交官だ)
The diplomat negotiated a new trade agreement.
(外交官は新しい貿易協定を交渉した)
Japan sent a top diplomat to attend the international summit.
(日本はその国際会議にトップ外交官を派遣した)
この使い方はニュース記事・政府発表・歴史書などでも非常に頻出です。
2. 人間関係を円滑に進める人(比喩的な意味)
diplomat は比喩的に「人間関係をうまく取り持つ人」「物事を円満に進める能力のある人」という意味でもよく使われます。
この場合、正式な外交官ではなく、場の空気を読む力や交渉力のある人を表します。
例文
You need to be a bit of a diplomat in this situation.
(この状況ではちょっと外交的にふるまう必要がある)
She handled the client’s complaint like a true diplomat.
(彼女はまさに外交官のように顧客のクレームをうまく処理した)
Being a good diplomat helps in managing team conflicts.
(チーム内の衝突を管理するうえで、外交的な態度は役に立つ)
この使い方はビジネスや日常会話でも頻繁に登場します。
類義語との違いと使い分け
単語・表現 | 意味 | ニュアンス・使い分け |
---|---|---|
diplomat | 外交官/外交的な人 | 正式な外交官、または対人関係に長けた人。フォーマルな印象 |
ambassador | 大使 | 各国に派遣される正式な大使。最上級の外交官 |
envoy | 使節/外交使者 | 公式な外交任務で派遣される特使・使節。diplomat よりやや限定的 |
negotiator | 交渉人/交渉役 | ビジネスや紛争の交渉を担当する人。外交だけに限らない |
peacemaker | 仲裁者/調停者 | 衝突や対立の場で和解を目指す人。正式な職名というより役割の意味が強い |
例文
The diplomat worked to improve relations between the two countries.
(外交官は両国間の関係改善に努めた)
He was appointed as the Japanese ambassador to France.
(彼は日本のフランス駐在大使に任命された)
An envoy was sent to negotiate a ceasefire.
(停戦交渉のため使節が派遣された)
She acted as a negotiator during the merger talks.
(彼女は合併交渉の交渉役を務めた)
He played the role of a peacemaker in the family dispute.
(家族の争いで彼は仲裁者の役割を果たした)
まとめ
diplomat は
- 外交官(正式な役職)
- 外交的なふるまいをする人(比喩的な意味)
という2つの意味で非常によく使われる語です。
正式な職業として使うときはニュースや公式な場面に、比喩的な意味ではビジネスや日常会話にも頻出します。
ambassador / envoy / negotiator / peacemaker などの類語と微妙なニュアンスの違いを押さえることで、より正確で自然な英語表現 ができるようになります。
ぜひ場面に応じてdiplomatの多彩な使い方を活用してみてください。