“custody” は英語で「拘留」「保護」「親権」といった意味を持つ名詞で、法的・家庭的・警察的な文脈で頻繁に使われます。
特に「誰かを一時的または継続的に管理・監督する状態」を指し、その対象は人であったり、子どもであったり、物品であったりします。
この記事では、“custody” の意味と使い方、そして類義語との違いについて具体例を交えてわかりやすく解説します。
目次
custody の意味と使い方
“custody” には主に3つの意味があります:
1. 拘留・勾留(police custody)
警察に身柄を拘束されている状態を指します。
例文
The suspect is being held in police custody for further questioning.
(容疑者はさらなる取り調べのため警察に拘留されている)
He was taken into custody at the scene of the crime.
(彼は犯行現場で身柄を拘束された)
この用法では “in custody” や “take into custody” がセットで使われることが多いです。
2. 親権・養育権(child custody)
離婚や別居などの際に、どちらの親が子どもを育てるかという法的権利のことを指します。
例文
She was granted full custody of her two children.
(彼女は2人の子どもの親権をすべて認められた)
They’re fighting over custody in court.
(彼らは法廷で親権争いをしている)
この場合、joint custody(共同親権)、sole custody(単独親権)という言い回しもあります。
gain custody
(親権を得る)、lose custody
(親権を失う)といった動詞フレーズも頻出です。
3. 保護・管理(保管的な意味)
人や物を安全に守っている状態を指す、より一般的な意味です。
例文
The painting is currently in the custody of the museum.
(その絵画は現在、博物館で保管されている)
The documents are in the custody of the legal department.
(その書類は法務部が保管している)
類義語との違いと使い分け
以下に “custody” と混同されやすい類義語との比較表を示します。
単語 | 意味 | ニュアンス・使い分け |
---|---|---|
custody | 拘留・親権・保護 | 法的・公式な「管理下」。親権や警察の拘束など広範囲に使える |
detention | 拘留・抑留 | 一時的・短期的な拘束。学生の居残りや不法移民の拘留などにも使われる |
arrest | 逮捕 | 容疑者を法的に拘束する行為そのものを指す。初動のイメージ |
guardianship | 後見・保護者の立場 | 親権に近いが、より法的・長期的・制度的な意味合いが強い |
imprisonment | 投獄・監禁 | 実刑判決後の「刑務所での拘束」。custody より厳しい制限 |
例文比較
He was taken into custody but not formally arrested.
(彼は拘留されたが、正式な逮捕には至っていない)
The child was placed under the guardianship of her aunt.
(その子どもは叔母の後見下に置かれた)
The court sentenced him to five years of imprisonment.
(裁判所は彼に5年の懲役を言い渡した)
まとめ
custody は、状況に応じて「拘留」「親権」「保護・保管」といった異なる意味で使える便利かつ重要な単語です。
- 法律や警察、家庭問題などの文脈で頻出
- “in custody” や “gain custody” などの決まり文句を押さえると表現が自然に
- detention(一時的な拘束)や guardianship(後見)との違いを意識すると使い分けやすい
custodyはニュースや映画、裁判ドラマなどでよく出てくる表現です。
意味の違いと使い方をしっかり理解しておくと役立ちますよ!