英語の授業や音楽、美術、化学、さらにはテストでも登場する単語 “composition”。
一見すると「作文」という意味で覚えている人も多いかもしれませんが、実は文脈によって意味が大きく変わる多義語なんです。
この記事では、“composition” の基本的な意味から、シーン別の使われ方までわかりやすく解説します!
基本の意味:「構成」「組み立て」「作品」
“composition” は名詞で、語源は「com(共に)+ position(置くこと)」つまり「いくつかの要素を組み合わせてひとつにすること」です。
そこから転じて、主に次のような意味を持ちます。
1. 作文・文章(特に学生の書くもの)
英語の授業やテストでの「作文」を指すときの意味です。
- I have to write a composition about my weekend.
週末についての作文を書かなきゃいけない。 - Your composition is very well structured.
あなたの作文は構成がとても良いですね。
この場合は 「短いエッセイや課題文」 という意味で使われます。
2. 構成・構造(物やグループの成り立ち)
何かがどういう要素でできているか、というときに使います。
- the composition of the committee
委員会の構成 - the chemical composition of water
水の化学的構成(=H₂O)
このように、全体がどんな要素から成り立っているかを示すときに使うのがこの意味です。
3. 音楽・芸術作品(特に「作曲」)
芸術や音楽の分野では、「作曲」「創作された作品」を指します。
- Beethoven’s compositions are timeless.
ベートーヴェンの作曲作品は時代を超えて愛されている。 - He studied music composition at university.
彼は大学で作曲(音楽の構成)を学びました。
このように、“composition” はアート分野でもよく使われる単語です。
4. 写真・絵画の構図
写真や美術の世界では、被写体の配置やバランスのことを “composition” と言います。
- The composition of this photo is beautiful.
この写真の構図が美しい。
これは「視覚的にどう配置されているか」という意味合いです。
まとめ:意味と使い方のバリエーション
意味 | 用途例・シーン | 補足 |
---|---|---|
作文 | 英語の授業・テスト | 学生の課題や短いエッセイ |
構成 | 科学・社会・組織の説明など | 組成・成り立ちを説明したいとき |
作曲・音楽作品 | 音楽・芸術の話 | 「作曲されたもの」「創作物」という意味 |
構図(ビジュアルアート) | 写真・絵画・映像制作 | 被写体の配置やバランスの話 |
“composition” は「複数の要素から成るひとつのもの」というイメージを基本に、文章・音楽・科学・アートなど幅広い場面で使われる単語です。
文脈で意味が大きく変わるので、しっかり使い分けられると語彙力アップにつながりますよ!