“complication” は、「複雑化した問題」「厄介な事態」「(病気などの)合併症」などを意味する名詞です。

もともとは “complex(複雑な)” に由来し、物事が単純ではなくなって困難になる様子を表す単語です。

この記事では“complication” の意味と使い方、類義語との違いを具体例とともにわかりやすく解説します。

complication の意味と使い方

意味①:予想外の問題・事態

もともと順調に進んでいたことが、思いがけない要因で複雑になったときに使われます。

例文:

  • The project was going well until a legal complication arose.
    (法的な問題が発生するまでは、そのプロジェクトは順調だった)
  • Travel plans were delayed due to a visa complication.
    (ビザの問題で旅行計画が遅れた)

意味②:医学的な合併症

病気や手術などに関連して、別の予期せぬ問題が発生することを指します。

例文:

  • The patient developed complications after surgery.
    (患者は手術後に合併症を起こした)
  • Diabetes can lead to serious health complications.
    (糖尿病は深刻な健康上の合併症を引き起こす可能性がある)

類義語との違いと使い分け

単語意味ニュアンス・使い分け
complication複雑化・合併症進行中の物事に追加される予期しない困難
difficulty困難、難しさ一般的な困難。幅広い場面で使われる
obstacle障害、妨げ前進を阻む具体的な障害物や要因を強調
setback挫折、後退計画や進捗が一時的に後退する出来事を指す
issue問題、課題比較的中立的。会話やビジネス文脈でよく使う表現

類語との例文比較

  • We encountered several difficulties during the move.
    (引っ越しの際にいくつかの困難に直面した)
  • The language barrier was a major obstacle.
    (言葉の壁が大きな障害だった)
  • The injury was a serious setback to his career.
    (そのケガは彼のキャリアにとって大きな後退だった)
  • There are still a few issues to resolve.
    (まだ解決すべき問題がいくつかある)
  • Unexpected complications delayed the operation.
    (予想外の事態で手術が遅れた)

まとめ

complicationは、「思わぬ困難」「合併症」などを表す名詞です。

何かが順調に進んでいたはずなのに複雑になってしまう場面でよく使われます。

  • 医療、ビジネス、日常会話など幅広い場面で使用可能
  • 類義語と比べて「突然追加されたやっかいな問題」というニュアンスが強い
  • obstacle(障害)、setback(後退)、issue(課題)などとは文脈に応じて使い分けが必要

ニュースや医療関連の記事でも頻出する語なので、使い方をしっかり押さえておくと役立ちます。

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