満員電車に揺られながら出勤する人、毎朝車で郊外から都市部へ向かう人――こうした人々を英語では “commuter” と呼びます。
ニュース記事やビジネスシーンでよく見かける単語ですが、実際の意味やニュアンスを正しく理解している人は少なくありません。
この記事では「commuter」の意味や使い方を整理し、さらに類義語との違いを踏まえて、日常生活やニュース英語での自然な表現をわかりやすく解説します。
目次
基本的な意味
commuterは「通勤・通学者」を意味する名詞です。
特に自宅と職場や学校の間を定期的に移動する人を指します。
発音: /kəˈmjuːtər/
具体的なイメージ
毎日電車やバス、車、または自転車で会社や学校に通う人のことを指し、単に「移動者」ではなく「日常的に一定のルートを行き来する人」を表します。
例:He is a daily commuter from the suburbs.
(彼は郊外から毎日通勤している)
語源と由来
「commute」は動詞で「通勤・通学する」「(距離を)往復する」という意味。
そこから派生して「commuter」はその行為をする人、つまり「通勤者」を意味するようになりました。
ラテン語の「commutare(交換する)」が語源で、「行き来する」というニュアンスが含まれています。
類義語との比較
「commuter」と似た意味を持つ単語と比較して、違いを確認しましょう。
1. commuter vs traveler
traveler: 一般的に「旅行者」「移動する人」
- She is a frequent traveler for business.
(彼女は出張が多い旅行者だ)
commuter: 日常的に同じルートを行き来する人
- He is a commuter who takes the train every morning.
(彼は毎朝電車で通勤する通勤者だ)
2. commuter vs passenger
passenger: 交通手段に乗っている「乗客」
- There were many passengers on the bus.
(バスに多くの乗客がいた)
commuter: 乗客のなかでも通勤・通学目的の人
- Most passengers on this train are commuters.
(この電車の乗客のほとんどは通勤者だ)
3. commuter vs driver
driver: 車などを運転する人
- The driver waited at the red light.
(運転手は赤信号で止まっていた)
commuter: 運転するかどうかに関わらず通勤・通学する人
- Many commuters prefer to drive to work.
(多くの通勤者は車で通勤するのを好む)
使い方のポイント
1. 日常的・定期的な移動を強調
commuterは一時的な移動ではなく、毎日や週に数回など定期的に同じルートを移動する人を指します。
- She is a commuter from Tokyo to Yokohama.
(彼女は東京から横浜へ通勤している)
2. 交通手段に関係なく使える
commuterは電車、バス、車、自転車、徒歩など、どんな手段でも使えます。
- Many commuters use the subway during rush hour.
(多くの通勤者がラッシュアワーに地下鉄を利用する)
3. 通勤だけでなく通学者にも使える
commuterは職場だけでなく学校に通う学生にも使われます。
- He's a commuter student who travels two hours each way.
(彼は往復2時間かけて通学する学生だ)
まとめ
commuterは日常的に自宅と職場・学校を往復する人を指す重要な単語です。
「traveler」や「passenger」とは違い、定期的かつ目的がはっきりしている移動者に限定されるのが特徴です。
この単語を正しく使うことで、英語での通勤・通学に関する会話がより自然で具体的になりますよ!