「absurd(アブサード)」は日常英会話からビジネス、文学作品まで幅広く使われる形容詞。
「ばかげた」「不合理な」といった否定的なニュアンスを持つ語です。
この記事では、「absurd」の意味と使い方、類義語との違いまで詳しく解説します。
目次
基本的な意味と使い方
absurd(形容詞)
“absurd”は、「理屈に合わない」「ばかげている」「非常識な」といった意味を持つ形容詞です。
論理的にあり得ないこと、明らかに非現実的・不条理なことを強調するときに使われます。
例文:
– It’s absurd to think we can finish this project in one day.
(このプロジェクトを1日で終わらせられるなんて、ばかげている)
– The idea that the earth is flat is completely absurd.
(地球が平らだという考えは完全にばかげている)
– His excuse was so absurd that I couldn’t help but laugh.
(彼の言い訳はあまりにもばかげていて、思わず笑ってしまった)
ポイント:
“absurd”は単に「変だ」というより、「あり得ない」「常識的に考えて無理がある」といった強い否定のニュアンスが含まれます。
名詞形と副詞形
– absurdity(名詞):「ばかげていること、不条理」
例:The absurdity of the situation made everyone uncomfortable.
(その状況のばかばかしさに、みんな気まずくなった)
– absurdly(副詞):「ばかげて、理不尽に」
例:The prices were absurdly high.
(価格がばかげて高かった)
類義語との比較
ridiculous(滑稽な、ばかげた)
違いのポイント:
“ridiculous”は「笑ってしまうほどばかげている」ときに使われます。
“absurd”よりもユーモラスなニュアンスが含まれることがあります。
例文比較:
– That hat looks ridiculous!
(その帽子、めちゃくちゃ変だよ!)
– It’s absurd to go hiking in a thunderstorm.
(雷雨の中でハイキングに行くなんて、あり得ない)
“ridiculous” は「おかしみのあるばかげたこと」、“absurd” は「深刻なほど不合理なこと」に対して使うのが自然です。
preposterous(非常識な、常軌を逸した)
違いのポイント:
“preposterous”は“absurd”よりさらに強調された言い方で、「とんでもない」「非常識すぎる」といった感情が強くこもる語です。
例文:
– It’s preposterous to suggest he stole the money.
(彼が金を盗んだなんて言うのは、非常識すぎる)
“absurd”が「理屈に合わない」のに対し、“preposterous”は「道徳的にも社会的にも全く受け入れがたい」といった印象が強いです。
unreasonable(筋が通らない、理不尽な)
違いのポイント:
“unreasonable”は論理性や公平性を欠いた「理不尽な」という意味で、より日常的で控えめな表現です。
例文:
– She’s being unreasonable.
(彼女は理不尽だ)
“absurd”の方がより強く「あり得なさ・ばかばかしさ」を強調します。
まとめ
単語 | 意味 | ニュアンス・使い分けのポイント |
---|---|---|
absurd | ばかげた、不条理な | 論理的に考えて成り立たない、常識外れ |
ridiculous | ばかげていて笑える、滑稽な | 面白さや奇妙さが強調される、やや軽いトーン |
preposterous | とんでもない、常軌を逸した | absurdより強い否定、道徳的・社会的にも非常識 |
unreasonable | 理不尽な、公平性を欠いた | 比較的控えめな表現、日常的で感情的ニュアンス少なめ |
“absurd”は、単に変だというよりも「理屈に合わない」「論外である」という強いニュアンスを含む言葉です。
類義語の違いを理解して、場面や感情の強さに応じて適切に使い分けましょう!