英語の会話で「お先にどうぞ」と言いたいとき、よく使われる表現が “After you” です。
一方で、“Only if you go first” という返し方を聞いたことがある方もいるかもしれません。
どちらも相手に譲るときのフレーズですが、実は使い方やニュアンスが大きく異なります。
この記事では、それぞれの意味や使う場面の違いを、会話例を交えてわかりやすく解説します。
After you の意味と使い方
After you は、相手に順番を譲るときの定番表現です。
「どうぞ、お先に」といった丁寧な気遣いを表す言い回しで、フォーマルでもカジュアルでも使えます。
使う場面:
- ドアの前で相手に先に通ってもらうとき
- 階段や通路で相手と鉢合わせたとき
- エレベーターやレジの順番待ちなど
例文:
- “After you.”(お先にどうぞ)
- “Let’s go in.” – “After you.”(入りましょうか – お先にどうぞ)
上品で礼儀正しい印象を与える表現です。
Only if you go first の意味と使い方
Only if you go first は、直訳すると「あなたが先に行くなら、私も行くよ」。
ただし、実際のニュアンスは「いやいや、そちらこそお先にどうぞ」という軽い冗談や丁寧な譲り返しです。
使う場面:
- お互いに「どうぞ」と譲り合って進めないとき
- 親しい人との軽いやり取り
- 少しユーモアを交えて返したいとき
例文:
- A: “After you.”
- B: “Only if you go first.”(お先にどうぞ → 君が先ならね)
- A: “You go.”
- B: “Only if you do.”(そっちが行くならね)
ややくだけた表現なので、フォーマルな場では使わず、気軽な会話の中で使うのが自然です。
使い分けまとめ
表現 | 意味 | 使う場面 | ニュアンス |
---|---|---|---|
After you | お先にどうぞ | ドア、通路、階段、順番待ち | 丁寧でフォーマルにも使える |
Only if you go first | 君が先ならね(=そっちこそお先に) | 冗談交じりの譲り合い | カジュアルで親しみやすい |
まとめ
After you は相手に物理的な順番を譲るときに最適なフレーズで、フォーマル・カジュアルを問わず使える丁寧な表現です。
Only if you go first は冗談めいた譲り返しの言葉で、親しい人との会話に向いています。
状況や相手との関係に応じて、上手に使い分けてみてください。
丁寧さとユーモア、どちらも英会話の大切な要素です。