接客や電話対応など、英語で丁寧に相手に対応したいときによく登場する表現に「May I help you?」と「How may I help you?」があります。
どちらも「ご用件をお伺いします」「何かお手伝いできることはありますか?」といったニュアンスで使われますが、ニュアンスや使われ方には微妙な違いがあります。
この記事では、この2つの表現の意味と違いを具体例とともに丁寧に解説します。
目次
「May I help you?」と「How may I help you?」の違い
May I help you?
直訳すると「お手伝いしてもよろしいですか?」となり、接客やサービスの場面でよく使われる丁寧な申し出の表現です。
- 「何かお困りですか?」
- 「お探しのものがありますか?」
といった意味合いを含み、相手が何か必要としていそうなときに使うのが自然です。
例:
- May I help you?
(いかがなさいましたか?)
(お客様が商品棚を探している様子を見て)
“Excuse me, may I help you?”
(失礼ですが、何かお探しでしょうか?)
How may I help you?
直訳すると「どのようにお手伝いできますか?」ですが、こちらは「May I help you?」よりもさらに丁寧かつフォーマルな印象を持ちます。
相手に敬意を持って
「具体的にどういったご用件でしょうか?」
と聞く表現で、電話対応やカウンター業務で最もよく使われる定番のフレーズです。
例:
- Good morning. How may I help you?
(おはようございます。ご用件をお伺いいたします)
(電話に出た際に)
“This is Sakura Clinic. How may I help you?”
(さくらクリニックです。ご用件を承ります)
表現 | 丁寧さ | 使用シーン | ニュアンス |
---|---|---|---|
May I help you? | 丁寧(中) | 店舗での接客、声かけ | 「何かお困りですか?」と申し出る表現 |
How may I help you? | より丁寧(高) | 電話対応、受付、ホテル | 「どのようなご用件でしょうか?」と聞く丁寧な対応表現 |
ポイント比較
- May I help you?:声をかけるタイミングで自然。相手が困っていそうなとき。
- How may I help you?:応対の最初に適切。「何かしてほしいことがある」前提で使う。
シーン別の適切な使い分け
ショッピング中のお客様への声かけ(対面)
- May I help you find something?
(何かお探しでしょうか?)
「May I help you?」は棚の前で迷っているお客様に声をかけるのに最適です。
電話での対応
- Good afternoon. How may I help you?
(こんにちは。ご用件を承ります)
「How may I help you?」は初対面の相手にも安心感と丁寧さを伝える、電話の定番表現です。
「May I help you?」は対面では自然ですが、電話の冒頭ではやや唐突な印象になるため、電話対応では「How may I help you?」が適切です。
フォーマルな受付・ホテルのチェックイン
- Welcome to the Grand Hotel. How may I help you today?
(グランドホテルへようこそ。本日はどのようなご用件でしょうか?)
接客の第一声で印象を良くしたいときに有効です。
まとめ
「May I help you?」と「How may I help you?」は、どちらも相手に対して丁寧に接する英語ですが、使う場面や目的に応じて選ぶことが大切です。
- 店内や対面での声かけには「May I help you?」
- 電話・受付・ホテルなどでは「How may I help you?」
正しく使い分けることで、より自然で好印象な英語接客が可能になります。
相手の状況に寄り添い、適切なフレーズを使っていきましょう!