道案内や場所を説明するとき、日本語では「すぐそこです」という便利な一言で済みますよね。
でも英語では、「どれくらい近いのか」「どんな場所なのか」によって言い方を選ぶ必要があります。
この記事では、「すぐそこ」にあたる英語表現をシーン別にわかりやすく解説し、それぞれのニュアンスの違いも丁寧に紹介します!
基本の表現:It’s right there. / It’s just over there.
「すぐそこです」と言いたいときの、もっとも定番の表現がこの2つ:
- It’s right there.
- It’s just over there.
どちらも「近くにある」という意味ですが、微妙に距離感や使い方に違いがあります。
It’s right there.
目の前やすぐ隣など、“見えていて指させるような距離” を表すときに使います。
- Where’s the restroom?
→ It’s right there.(すぐそこです。ドアの横など)
It’s just over there.
少し離れた場所だけど視界に入っている、“あっちの方” という感じ。
- Where is the entrance?
→ It’s just over there.(あちらの方にあります。少し先の扉など)
“right” は「真っすぐ・すぐ近く」、“just over” は「ちょっと先の」ニュアンスを含みます。
どちらも近さを表す表現ですが、感覚的には right there の方がより近いイメージです。
外で道案内するとき:It’s just around the corner.
外を歩いていて「すぐそこです、角を曲がったところです」と言いたいときに便利なのがこの表現:
- It’s just around the corner.
角を曲がってすぐのところです。
例文:
- Excuse me, where is the coffee shop?
→ It’s just around the corner.(カフェはすぐそこ、角の向こうです)
視界には入っていないけど、ほんのすぐ先だというときにぴったりです。
少し歩く距離がある場合:It’s a short walk from here.
ほんの2〜3分歩くけど、近いよと伝えたいときにはこの表現が自然です:
- It’s a short walk from here.
ここからすぐ歩ける距離ですよ。 - It’s only about two minutes away.
2分くらいの距離です。
「すぐそこだけど、ちょっとだけ歩く」というときに使うと親切です。
室内や建物内の案内:It’s right next to 〜 / It’s right outside.
建物や部屋の中で場所を説明するときには、以下のような表現が便利です。
It’s right next to 〜
〜のすぐ隣です。
- The bathroom is right next to the elevator.
トイレはエレベーターのすぐ隣です。
It’s right outside.
ドアや建物のすぐ外です。
- The taxi stand is right outside the front door.
タクシー乗り場は玄関のすぐ外です。
こうした表現を使うことで、具体的な距離感や位置が伝わりやすくなります。
シーン別まとめ
英語表現 | シーン例 | ニュアンス・補足 |
---|---|---|
It’s right there. | 目の前やすぐ横 | 視界にあり、指差せる距離。最も近い感覚 |
It’s just over there. | 少し向こうにある場所 | 視界内だがやや遠め。「あっちの方」のイメージ |
It’s just around the corner. | 道案内(角を曲がったところ) | 見えないが、すぐ近くにある |
It’s a short walk from here. | 徒歩2〜3分程度 | ほんの少し歩く距離。観光案内などに最適 |
It’s right next to 〜 | 隣の部屋・机などの案内 | 明確に「すぐ隣」であることを示す |
It’s right outside. | 建物やドアのすぐ外 | 外に出たらすぐそこにあるものを示す |
まとめ
「すぐそこです」は英語で一言では表しづらく、場所の具体性や距離感に応じて表現を選ぶ必要があります。
- 指させる距離 → It’s right there.
- ちょっと向こう → It’s just over there.
- 角の向こう → It’s just around the corner.
- 少し歩く → It’s a short walk from here.
- 隣や外 → It’s right next to 〜 / It’s right outside.
日本語の「すぐそこ」より、英語は“どのくらい近いか”を言葉で具体的に表すのが自然です。
場面に合わせてぴったりの表現を使えると、英語の会話力もぐっと上がりますよ!