飲食店やカフェ、ホテルのレストランなどで接客する際に欠かせない表現のひとつが「おすすめの品です」。
英語では “This is our recommendation.” のような直訳も可能ですが、シーンや丁寧さのレベル、顧客との距離感によって、より自然で伝わりやすい表現を選ぶことが大切です。
この記事では、「おすすめの品です」を英語で伝える際の表現をシーン別に具体的な例文とともに解説します。
目次
カジュアルな接客で使える表現(カフェ・フードコートなど)
カフェ、ファストフード、フードコート、屋台などでは、かしこまりすぎない、フレンドリーで軽やかなトーンの表現が好まれます。お客様との距離を縮めるような、会話に自然に溶け込む言い回しを使うのがポイントです。
おすすめ表現:
- This is one of our bestsellers.
(こちらは当店の人気メニューのひとつです) - This is very popular with our customers.
(お客様によくご注文いただく人気の品です) - A lot of people go for this one.
(これを選ばれるお客様がとても多いです) - You should definitely try this.
(ぜひこれをお試しください)
これらはカジュアルで親しみやすい雰囲気を演出できる表現です。
表情や声のトーンも柔らかく伝えることで、より好印象になります。
丁寧な接客が求められる場面(レストラン・ホテルダイニング)
高級レストランやホテルのダイニングでは、丁寧で控えめな英語表現が求められます。
お客様に失礼のないよう、直接的な命令形は避け、提案や敬語表現を用いるのがポイントです。
おすすめ表現:
- This is our chef's recommendation.
(こちらはシェフのおすすめでございます) - May I recommend this dish? It's one of our specialties.
(こちらのお料理をおすすめしてもよろしいでしょうか? 当店の名物料理のひとつです) - This is one of our signature dishes.
(こちらは当店自慢の一品です) - This item is highly recommended today.
(本日のおすすめ料理でございます)
どの表現も、提案の形や受け身の構文を使うことで、お客様に対して配慮のある印象を与えます。フォーマルな接客では、単語だけでなく文の組み立て方にも気をつけることが大切です。
シーズナルや日替わりのおすすめに使える表現
季節限定メニューや日替わりのおすすめを紹介する際は、「期間限定」「本日限定」などの特別感を英語でもしっかり伝えることがポイントです。
これにより、お客様の関心を引き、注文につながりやすくなります。
おすすめ表現:
- This is our seasonal recommendation.
(こちらは季節限定のおすすめです) - Today's special is this grilled sea bass with lemon sauce.
(本日のおすすめはレモンソースのグリルスズキでございます) - We’re currently featuring this pasta as our daily special.
(本日はこのパスタが日替わりのおすすめとなっております)
これらの表現は黒板メニューや口頭での案内、メニュー表の説明文などで広く使われています。
「今だけ」の限定性を強調したい場合には “seasonal” や “today’s special” といった語が非常に効果的です。
接客スタイル別の表現使い分け
シーン | 適した表現例 | トーン |
---|---|---|
カジュアルなカフェ | “This is really popular.” / “You’ll love this one.” | 親しみやすくフレンドリー |
レストラン(中〜高価格帯) | “This is our chef's recommendation.” / “May I recommend this?” | 丁寧で落ち着いた印象 |
ホテル・フォーマルな場面 | “This is one of our signature dishes.” / “Highly recommended today.” | 上品でフォーマル |
季節・日替わりメニュー | “Today’s special is...” / “Our seasonal recommendation is...” | 限定感を出すのに最適 |
「おすすめ」の押し付けにならないために
おすすめする際には、相手の好みや希望を先に尋ねてから紹介することで、より自然で心地よい接客になります。
例:
- Do you prefer something light or rich today?
(本日はあっさりめとこってりめ、どちらがお好みですか?) - If you're not sure what to get, this is a great choice.
(迷われているようでしたら、こちらがとてもおすすめですよ)
このように「お客様のニーズに寄り添いながら提案する姿勢」が信頼感と満足度の高い接客につながります。
まとめ
「おすすめの品です」と英語で伝える際は、接客のスタイルや場の雰囲気に応じて、適切なトーンの表現を選ぶことが大切です。
- カジュアルな場面では、軽やかで親しみやすい言い回し(popular, bestseller, try this)を使うと自然
- フォーマルな場面では、提案型の丁寧表現(May I recommend..., highly recommended)を選ぶことで、礼儀正しく洗練された印象を与えられる
- 季節や日替わりメニューには、限定性を強調する表現(seasonal, today’s special)が有効
シーンに合った表現を選ぶことで、より自然な接客ができます。
英語でも自信をもって「おすすめできます」と伝えられるようになりますよ!