「この辺りにコンビニありますか?」「この辺、静かですね」など、日常会話でよく使う「この辺り」。
英語では直訳が難しく、文脈によって自然な表現を選ぶことがポイントです。
この記事では、「この辺り」にあたる英語表現をシーン別にわかりやすく解説します。
基本の表現:around here
最もよく使われるカジュアルな表現が around here(このあたりで・この付近に) です。
例文:
Is there a convenience store around here?
この辺にコンビニありますか?
Do you live around here?
この辺に住んでるんですか?
ポイント:
- 日常会話で最もよく使われる
- 話し手の「今いる場所の近く」というニュアンスを含む
フォーマルめに言うなら:in this area
“around here” よりも少し丁寧な印象のある言い方です。
地理的な「地域」として「この辺」を指すときに使われます。
例文:
There are many good restaurants in this area.
この地域には美味しいレストランがたくさんあります。
Crime rates are low in this area.
この辺りは犯罪率が低いです。
ポイント:
- 地図や資料などフォーマルな文脈でも使える
- “area” は「範囲・地域」というニュアンスが強い
かなり近い場所(目の前・すぐ近く):near here / nearby
視覚的に「すぐそこにある」「すぐ近くの場所」と伝えたいときに使います。
例文:
Is there a restroom nearby?
近くにトイレありますか?
There’s a taxi stand near here.
このすぐ近くにタクシー乗り場がありますよ。
ポイント:
- “nearby” は副詞、形容詞どちらも使える
- “near here” はやや会話寄りで、より口語的
指さしながら場所を強調したいとき:in this spot / in this vicinity
あまり多くは使いませんが、フォーマルに「この地点」「この一帯」を示したいときに使えます。
例文:
No smoking is allowed in this vicinity.
この一帯は禁煙です。
Let’s meet in this spot tomorrow.
明日、この場所で会おう。
ポイント:
- "vicinity" は「周辺・近隣」という堅めの語彙
- 公共の案内文や掲示などにも向いている表現
シーン別まとめ
英語表現 | シーン | ニュアンス・使い分け |
---|---|---|
around here | 日常会話全般 | 一番カジュアルで自然な表現。「今いる場所の近く」 |
in this area | 丁寧に地域全体を表したいとき | 少しフォーマル。「この地域」「このエリア」という意味 |
near here / nearby | 物理的にすぐ近くを表したいとき | 指させるくらいの距離感。very close のニュアンス |
in this vicinity | 公共施設・文書・案内表示など | 丁寧でフォーマル。文語的でビジネスや行政の表現にも対応可能 |
まとめ
「この辺り」は英語で一語に訳せるものではありませんが、文脈に合わせて以下のように使い分けましょう。
- カジュアルに会話 → around here
- 丁寧に地域を説明 → in this area
- 近い距離感を出す → near here / nearby
- 公共表示や案内文 → in this vicinity
自然な英語表現を使い分けることで、シンプルな会話でも伝わり方がぐっと良くなりますよ!