飲食店やクリニックなどで、待ち時間が発生する場合に「〜分ほどお待ちいただくかと思います」とお伝えすることはよくあります。

英語では時間を丁寧に案内する表現が多数あり、シーンに応じて適切な表現を選択することが重要です。

この記事では、シーン別に「〜分ほどお待ちいただくかと思います」を自然に伝える英語表現を解説します。

基本的な表現

It’ll be about 〜 minutes.

もっともシンプルでよく使われる表現。

例文:
– It’ll be about 15 minutes.
(15分ほどお待ちいただくことになります)

ポイント:
“about” は「およそ」という意味で、正確でなくとも相手に安心感を与える表現。

カジュアルにも丁寧にも使える万能なフレーズです。

飲食店など接客時に丁寧に伝える表現

I believe the wait will be around 〜 minutes.

「〜分ほどお待ちいただくかと思います」の日本語のトーンに近い、柔らかく丁寧な表現です。

例文:
– I believe the wait will be around 20 minutes.
(20分ほどお待ちいただくかと思います)

ポイント:
“I believe” をつけることで断定を避け、控えめで丁寧な言い回しになります。

“around” も “about” と同様「およそ〜」の意味で、誤差があることを前提にしています。

忙しい時間帯の案内や予約なしの来店に対して

There may be a wait of about 15 minutes.

「15分ほどお待ちいただく可能性がございます」という控えめな案内表現。

例文:
– There may be a wait of about 10 to 15 minutes.
(10〜15分ほどお待ちいただくかもしれません)

ポイント:
“there may be a wait” は「待ち時間があるかもしれません」という柔らかい伝え方。

時間の幅を持たせることで、混雑状況に応じた調整が可能になります。

カジュアルな店舗・会話に適した表現

You might have to wait about 10 minutes.

「10分くらい待っていただくかもしれませんよ」という自然でフレンドリーな口調。

例文:
– You might have to wait about 5–10 minutes.
(5〜10分ほどお待ちいただくかもしれません)

ポイント:
“might have to wait” は強すぎず、柔らかく案内するのに便利な表現。

親しみやすい店舗やカジュアルな場面で適しています。

フォーマルな場面や高級店での案内に使える表現

We estimate a wait time of approximately 20 minutes.

「約20分の待ち時間を見込んでおります」というフォーマルな言い回し。

例文:
– We estimate a wait time of approximately 30 minutes.
(およそ30分の待ち時間を見込んでおります)

ポイント:
“estimate” は「見積もる」という意味で、丁寧かつ正確な印象を与えます。

“approximately” は “about” よりもややフォーマルな単語で、書き言葉にも適しています。

まとめ:使い分けのポイント

シーン・用途英語表現例特徴・使い分けポイント
一般的・シンプルな案内It’ll be about 10 minutes.基本表現。短くてわかりやすく、どんな場面でも使いやすい
丁寧な接客・飲食店などI believe the wait will be around 15 minutes.控えめな表現で、お客様に安心感を与える
混雑時や予測を伝えるときThere may be a wait of about 10 minutes.あくまで「可能性」として伝え、やわらかく案内できる
カジュアルな店舗・接客時You might have to wait about 10 minutes.フレンドリーで親しみやすい言い回し
高級店・フォーマルな表現We estimate a wait time of approximately 20 minutes.正確で信頼感があり、格式ある印象を与える

「〜分ほどお待ちいただくかと思います」という場面では、伝え方ひとつでお客様への印象が大きく変わります。

店の雰囲気や状況に応じて、適切な表現を選ぶことが、スムーズで気持ちのよい接客につながります。

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