英語で「わかった」と伝える表現には “I got it.” と “I understand.” の2つがよく使われます。

どちらも「理解した」という意味ですが、実はニュアンスや使われる場面に違いがあります。

この記事では“I got it.” と “I understand.” の意味の違いや自然な使い分け方を、例文とともにわかりやすく解説します。

I got it.:カジュアルで反応が早い「わかった」

“I got it.” は日常会話で非常によく使われるカジュアルな表現で、「(今)わかった」「OK、任せて」といったニュアンスを含みます。

特に 誰かの指示や依頼に対して「了解!」と反応するとき にぴったりです。

例文
A: Can you take out the trash?
B: Sure, I got it.
(ゴミ出してくれる? → 了解、任せて)

A: Here's how you do it—click this button.
B: Oh, I got it now!
(こうやってやるんだよ → ああ、今わかった!)

A: You need to press the red button first.
B: Got it!
(まず赤いボタンを押してね → わかった!)

このように“I got it.” は 相手の言っていることをすぐ理解した時や、その場で対応できることを示す時 に使われます。

I understand.:ややフォーマルで「内容を理解した」

“I understand.” は、相手の言っていることや状況を冷静に理解していることを伝える表現です。

感情を抑えた丁寧な言い方で、ビジネスシーンなどでも好まれます。

例文
I understand what you're saying, but I still disagree.
(おっしゃることは理解しますが、やはり反対です)

I understand the risks involved.
(関わるリスクについては理解しています)

Please don’t worry, I understand how important this is.
(ご心配なく。これがどれほど重要かは理解しています)

このように、“I understand.” は 冷静な認識や同情・共感を込めた理解を示す時 に使われます。

ニュアンスの違いまとめ

表現ニュアンス使う場面
I got it.カジュアル、反応が早い、行動に直結する感じ指示に対する了解、すぐの理解、カジュアルな会話
I understand.丁寧、冷静、状況を俯瞰した理解感情の理解、説明への理解、ビジネスやフォーマルな場面

両者の違いを比較する例

A: This system is a bit complicated, but you’ll get used to it.
B: I understand. I’ll take some time to study it.
(システムが少し複雑だけど、そのうち慣れるよ → 理解しています。時間をかけて勉強します)

A: Just hold this button for five seconds.
B: Got it!
(このボタンを5秒押すだけ → わかった!)

まとめ

“I got it.” と “I understand.” はどちらも「わかった」「理解した」を表しますが、使われる場面や気持ちの込め方に違いがあります。

  • すぐに反応する・軽い指示や確認への返答 → I got it.
  • 丁寧に状況や相手の話を理解する姿勢 → I understand.

シチュエーションに合わせて自然に使い分けられるようになれば、英語でのコミュニケーション力がより一段アップしますよ!

おすすめの記事