How can I help you? と What’s wrong? はどちらも相手に声をかけるときの英語表現ですが、使う場面や意味はまったく異なります。

この記事ではHow can I help you?What’s wrong? の違いを具体的なシチュエーションを通じてわかりやすく解説します。

基本の意味とニュアンスの違い

How can I help you? は「どうなさいましたか?」「ご用件はなんですか?」という意味で、助けや対応を申し出る丁寧な言い方です。

店員やスタッフが客に話しかけるときにもよく使われます。

What’s wrong? は「どうしたの?」「何かあった?」という意味で、相手の困っている様子や異変に気づいて声をかける場面で使います。

つまり、前者は「お手伝いしましょうか?」という申し出。

後者は「具合が悪い?」「何か問題があるの?」と様子を伺う問いかけです。

具体的な使い方と例文

シーン① 店員がお客さんに声をかける

How can I help you?
(いらっしゃいませ、ご用件を伺います)

例文
Staff: Hello, how can I help you today?
(こんにちは、本日はどういったご用件でしょうか?)
Customer: I’m looking for a black jacket.
(黒いジャケットを探しています)

※ What’s wrong? を使うと不自然になります

シーン② 子どもが泣いているのを見たとき

What’s wrong?
(どうしたの?/何があったの?)

例文
Parent: Oh no, what’s wrong?
(どうしたの、大丈夫?)
Child: I dropped my ice cream…
(アイス落としちゃった…)

ここで How can I help you? を使うと、感情よりもビジネス的な響きになってしまいます

シーン③ 職場で同僚が困っている様子を見たとき

  •  What’s wrong? → 状況を聞く
  •  How can I help you? → 手伝いを申し出る

例文
You: You look stressed. What’s wrong?
(ストレスたまってるように見えるけど、どうしたの?)
Colleague: I’m behind on this project…
(このプロジェクトが遅れてて…)
You: I see. How can I help you?
(そうか。何か手伝えることある?)

※両方を続けて使うことで、自然な流れになります

シーン④ 電話対応・カスタマーサポート

How can I help you? が基本表現

例文
Thank you for calling. How can I help you today?
(お電話ありがとうございます。本日はどういったご用件でしょうか?)

What’s wrong? はお客様のトラブル内容を聞くときに使えるが、最初の挨拶には適さない

シーン別まとめ

英語表現シーンニュアンス・使い分け
How can I help you?店員・電話対応・申し出相手に「どうお手伝いしましょうか?」と尋ねる丁寧な申し出
What’s wrong?相手に異変を感じたとき「何か問題ある?」と相手の気持ちや状態を心配して聞く表現

まとめ

How can I help you? は「助けが必要ですか?」という申し出に使い、接客・対応・協力の申し出に最適です。

What’s wrong? は「なにかトラブルや悩みがある?」という感情的な気づきに使います。

この2つは似て非なる表現なので、場面の空気や相手の様子に合わせて自然に使い分けられると、英語でのやり取りがよりスムーズになります。

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