英語の会話や映画・ドラマでよく耳にするフレーズ “give it my all”。
直訳すると「それに私のすべてを与える」ですが、これは単なる言葉以上に「本気でやる」「全力を尽くす」という強い意思を持った表現です。
この記事では、“give it my all” の意味、文法的な構造、似た表現との違い、そしてネイティブのニュアンスを含めて詳しく・わかりやすく解説します!
目次
意味:「全力を尽くす」「力の限りを出す」
“give it my all” は、「(ある物事に対して)自分のすべてを注ぐ」という意味です。
日本語で言うと「本気でやる」「出し切る」「死ぬ気でやる」に近いニュアンスです。
例文:
- I gave it my all in the final match.
最後の試合で全力を尽くした。 - No matter what happens, I’ll give it my all.
どうなろうと、全力でやってみるよ。 - She gave it her all and still didn’t win.
彼女は全力で頑張ったけど、それでも勝てなかった。
ポイント:
- 「やる気・根性・本気度」を強調したいときに使う
- スポーツ、受験、仕事、パフォーマンスなど、努力・挑戦の文脈で多用される
- 成果よりも、過程における「努力の質」や「気持ちのこもり方」を表す
文法解説:「give + it + one's all」の構造
この表現は構文としても少し特殊なので、分解して見てみましょう。
- give(動詞)= 与える
- it(代名詞)= 対象となる行動・挑戦(例:試合、試験、プレゼンなど)
- my all(名詞句)= 私の全て(=全力、全身全霊)
つまり、give it my all = 「それ(it)に私の全て(all)を注ぐ」
この “my all” の “all” は名詞で「全力・全精力」を意味します。
文法的には「give + something + one's all」という構文です。
主語を変えれば下記のように誰にでも応用できます。
- He gave it his all
- We gave it our all
- They gave it their all
“do my best” との違いは?
日本人がよく使う表現に “do my best”(ベストを尽くす)がありますが、“give it my all” とはニュアンスに差があります。
表現 | 意味 | ニュアンス |
---|---|---|
do my best | ベストを尽くす | 一般的・丁寧で控えめな表現 |
give it my all | 全力を注ぐ | 感情的・気持ちを込めた本気度強め |
“do my best” は「最善を尽くす」という丁寧な印象で、“give it my all” は「出し切った!」「悔いなし!」という気迫・気合い・感情の強さが際立ちます。
例:
- I’ll do my best to help.
力になれるよう頑張ります(丁寧) - I’ll give it my all on stage tonight.
今夜のステージ、命懸けでやるよ!(感情がこもってる)
リアルな使い方と雰囲気
ネイティブにとって、“give it my all” は単なる「がんばる」ではありません。
「最後まで諦めずにやり抜く」「自分のすべてをかける」といった心の強さや決意が伝わる言葉です。
そのため、使われる場面は下記のような「全力投球」がふさわしい場面で多く使われます。
- スポーツの試合のあと
- 重要なプレゼンや試験の前
- 一世一代のパフォーマンス
- 結果より過程を大切にしたいとき
類似フレーズとの比較
表現 | 意味 | ニュアンス |
---|---|---|
do my best | ベストを尽くす | 丁寧・控えめ・フォーマルにも使える |
try my hardest | 精一杯努力する | 頑張りの程度を強調したいときに使える |
give it my all | 自分のすべてを注ぐ | 感情・覚悟を込めた最も強い表現の一つ |
leave nothing behind | 出し尽くす、悔いを残さない | スポーツや挑戦後に使われる熱い言い回し |
まとめ
“give it my all” は、英語で「全力でやる」「自分のすべてを出し切る」という強い気持ちを伝える表現です。
- 本気の気持ちや覚悟を伝えたいときにぴったり
- 成果よりも「どれだけやり切ったか」に重点がある
- “do my best” より感情がこもっている表現
プレッシャーのかかる挑戦の前や、大事な勝負の場面で、ぜひこの表現を使ってみてください。