英語の日常会話でよく耳にするフレーズ “acting up”(アクティング アップ)。
直訳すると「演技をしている」ようにも見えますが、実はまったく違う意味で使われるとても便利な口語表現です。
この記事では“acting up” の本当の意味と使い方、よくあるシチュエーションを例文付きでわかりやすく紹介します!
“acting up” の意味は?
“act up” という句動詞(phrasal verb)は、主に以下のような意味で使われます:
①(人が)言うことを聞かない・悪さをする
特に 子どもやペットが「いたずらをしたり、わがままを言ったりする」 という意味で使われます。
②(機械や体の一部が)調子が悪い・うまく動かない
機械の不具合や体調不良など、「うまく働かない状態」全般に使えます。
つまり、“acting up” は「正常に動いていない/望ましくない行動をしている」という共通のニュアンスがあります。
① 人に対しての “acting up”【言うことを聞かない】
例文:
- My kids were acting up at the restaurant.
レストランで子どもたちが騒いで困った。 - The students started acting up during class.
授業中に生徒たちが騒ぎ出した。 - Don’t act up in front of guests!
お客さんの前でふざけないの!
この使い方は特に 親が子どもを叱るときやカジュアルな注意でよく使われます。
② 機械・体の調子に使う “acting up”【不調を表す】
“acting up” は 「正常に機能していない」という意味でも使われます。
これが「お腹を下す」や「エアコンの調子が悪い」といった文脈でも出てくる理由です。
体調・症状の例:
- My stomach is acting up.
お腹の調子が悪い。 - My knee is acting up again.
また膝が痛み出した。 - My allergies are acting up today.
今日はアレルギーがひどい。
機械・道具の例:
- The printer is acting up again.
またプリンターが変な動きをしてる。 - My phone’s acting up. It keeps freezing.
スマホの調子が悪い。フリーズばかりする。
このように“acting up” を使うことで、原因を明言せずに「なんか調子が悪い」と自然に伝えることができます。
類似表現との違い
表現 | 意味 | ニュアンス |
---|---|---|
act up | 調子が悪い、いたずらする | 一番汎用性が高い。人・機械・体に使える |
break down | 故障する | 機械に限定される。完全に壊れたイメージ |
misbehave | 行儀が悪い | 人、特に子どもに対してフォーマル寄り |
feel off | 体調がなんとなく悪い | 気分・体調が漠然とすぐれない時に便利 |
まとめ
“acting up” は、「うまく機能していない」「言うことを聞かない」「不調を起こしている」といった広い意味を持つ口語表現です。
- 子どもやペットが騒ぐ → The kids are acting up.
- 機械が変 → My laptop is acting up.
- 体の不調 → My stomach is acting up.
状況をぼかして伝えられる便利な言い回しなので、日常会話でとてもよく使われます。
ネイティブっぽさがグッと増す表現なので、ぜひ取り入れてみてください!