“stay on” は英語の句動詞で、「その場にとどまる」「引き続き残る」という意味を持つ表現です。
“stay” に “on” をつけることで、単なる「いる」ではなく、「予定よりも長くそこに居続ける」「動作や状態が続いている」といった継続性を表します。
日常会話、職場、教育現場、さらにはカーナビなどの機器でも耳にする機会があり、非常に汎用性の高い表現です。
この記事では “stay on” の意味や使い方、類義語との違いについて、具体例とともに詳しく解説します。
目次
stay on の意味と使い方
意味1:予定より長くその場にとどまる・残る
人が何かの役割や場所に「本来の期間を超えて」残ることを表します。
例文
He stayed on after the event to help clean up.
(彼はイベント後も残って後片付けを手伝った)
She decided to stay on as a consultant after retirement.
(彼女は退職後もコンサルタントとして残ることにした)
I’ll stay on campus during the summer break.
(夏休み中もキャンパスに残るつもりです)
意味2:装置・明かりなどが「ついたまま」である
物理的な状態が維持されている場面で使われます。
例文
The lights stay on automatically until 11 p.m.
(照明は自動で午後11時まで点灯し続けます)
The screen stays on when you receive a notification.
(通知が届くと画面が点灯したままになります)
特にスマホの設定画面や車のナビ画面などでは、下記のように“stay on” が使われます。
- "Keep the screen on"
(画面をつけたままにする) - "Stay on this road"
(この道をそのまま進んでください)
意味3:教育や職場での「在籍・継続勤務」
例文
He stayed on at university for his PhD.
(彼は博士号のために大学に残った)
Some teachers choose to stay on past the retirement age.
(定年後も教職を続ける先生もいます)
類義語との違いと使い分け
“stay on” に近い意味を持つ表現はいくつかありますが、それぞれに異なるニュアンスがあります。
表現 | 意味 | ニュアンス・使い分け |
---|---|---|
stay | とどまる・滞在する | 最も基本的な動詞。継続性や予定外の残留は含まない |
remain | 残る・留まる | ややフォーマルで書き言葉向き。“stay” より硬い印象 |
stick around | 近くにとどまる・ぶらぶら残る | カジュアルで、特に明確な目的なく「もう少しいる」 |
linger | なかなか立ち去らない | 感情的・余韻的な意味を含む。人にも香りや感情にも使われる |
例文比較
- He stayed on to help.
(彼は手伝うために残った) - He stuck around for a while.
(彼はしばらくその場にいた) - The smell lingered after she left.
(彼女が去った後も香りが残っていた)
まとめ
stay on は「そのままとどまる」「予定より長く居る」「(状態が)続く」などの意味で、日常会話から職場、教育、機械操作まで幅広く使える表現です。
- 人が予定より長く場所・役割に残る:stay on after retirement など
- 物理的な状態の継続:lights stay on, screen stays on など
- カーナビやスマホなどの音声・UIガイドにもよく登場する
シンプルながら使い勝手がよく、状況説明に便利な表現なので、覚えておくと便利です。