“lurk around” は、「うろつく」「こそこそと歩き回る」といった意味の句動詞です。
「人の目を避けながらその場にとどまる」または「何かの機会をうかがっているような行動」を指します。
警戒・不審・不安などのニュアンスを含み、ニュースやスリラー映画の描写などでもよく使われる表現です。
この記事では、“lurk around” の意味と使い方、類義語との違いをわかりやすく解説し、具体例を豊富に紹介します。
lurk around の意味と使い方
“lurk” だけでも「潜む」「隠れてうかがう」という意味ですが、“lurk around” という形になると、「特定の場所の周辺をうろつく、不審に動き回る」という意味になります。
例文
- A suspicious man was lurking around the building late at night.
(深夜に怪しい男が建物の周囲をうろついていた) - Don’t lurk around here. It’s making people nervous.
(ここをうろつかないで。みんなを不安にさせてるよ) - I saw someone lurking around the park for hours.
(誰かが何時間も公園をうろついているのを見た)
このように、人目を避けたり、意図が不明なままその場に居続けるような動きが “lurk around” には含まれます。
類義語との違いと使い分け
“lurk around” に近い意味を持つ表現との違いを以下に整理します。
表現 | 意味 | ニュアンス・使い分け |
---|---|---|
lurk around | 周囲をこそこそ動き回る | 不審・陰湿な印象。犯罪や悪意のある行動にも用いられる |
hang around | あたりをぶらぶらする、たむろする | もっと中立的・カジュアルな言い方で、友達同士などにも使える |
sneak around | こっそり動き回る | バレないように動くことを強調。盗み聞きや忍び込みなどで使用 |
prowl | 獲物を探してうろつく | 肉食動物のように静かに獲物を狙うような印象(人にも使える) |
roam | 広い範囲を自由に歩き回る | 放浪・徘徊など、目的のない自由な移動というニュアンス |
例文比較
- Teenagers were hanging around the mall all afternoon.
(ティーンたちが午後ずっとモールにたむろしていた) - He tried to sneak around the house without being noticed.
(彼は気づかれないように家の中をこっそり歩いた) - A tiger was prowling the edge of the village.
(トラが村の端をうろついていた) - Homeless people often roam the streets at night.
(ホームレスの人々が夜の街をさまよっている)
まとめ
lurk aroundは、「人目を避けてその場にとどまり続ける」「怪しくうろつく」といった意味を持つ句動詞です。
警戒されるような行動や、悪意のある可能性を感じさせるニュアンスを含みます。
- 不審な行動や警戒が必要な場面で使われる
- “hang around” などと違い、ネガティブな印象が強い
- ニュース、ドラマ、警告文などでよく見かける表現
状況によっては非常にリアルな表現なので、英語の聞き取りや読解でも意味を理解しておくと役立ちます。