英語の文法でよく混同されがちなのが、「現在形(present simple)」と「現在進行形(present continuous)」の使い分けです。

どちらも“今”のことを表しているように見えますが、実は意味の違いがはっきりあるため、シーンによってしっかり使い分ける必要があります。

この記事では、それぞれの形の基本的な意味とどんな場面でどちらを使えばよいのかをわかりやすく解説します。

現在形(present simple):習慣・事実・普遍的なこと

現在形は、「今」だけでなく、「いつもそうであること」や「変わらない事実」を表すときに使われます。

一時的な動作ではなく、習慣・ルール・状態を表すときに使うのが特徴です。

例文:

  • I go to the gym every morning.
    私は毎朝ジムに通います。(=習慣)
  • Water boils at 100 degrees Celsius.
    水は100度で沸騰します。(=科学的事実)
  • She works as a teacher.
    彼女は教師として働いています。(=職業などの安定した状態)

また、時刻表やスケジュールなどの確定している未来の予定にも現在形が使われることがあります。

  • My flight leaves at 9:00 tonight.
    私の便は今夜9時発です。

現在進行形(present continuous):今まさにしていること・一時的なこと

現在進行形は、「今まさに〜しているところです」という一時的で進行中の動作や状態を表すときに使います。

また、「一時的にやっていること」「変化している最中のこと」にも使えます。

例文:

  • I’m studying English now.
    私は今、英語を勉強しています。(=一時的な進行)
  • She’s staying with her parents this week.
    彼女は今週、実家に滞在しています。(=一時的な状況)
  • The climate is getting warmer every year.
    気候は年々暖かくなってきています。(=変化している最中)

日常の会話では「今何してるの?」と聞きたいときにも現在進行形がよく使われます。

  • What are you doing?
    何してるの?

シーン別の使い分けまとめ

シーン別の使い分けを整理してみると下記のようになります。

シーン現在形現在進行形
毎日の習慣I eat breakfast at 7.×(進行形ではない)
今まさにやっていること×I’m eating breakfast now.
職業や状態She lives in Tokyo.She’s living in Tokyo temporarily.(一時的)
一時的な予定や行動×I’m staying at a hotel this week.
普遍的な真実・科学的事実The sun rises in the east.×
徐々に起こっている変化×The population is increasing.
予定された未来(時刻表など)The train leaves at 6:00.×(進行形は基本的に不可)

まとめ

現在形と現在進行形は、どちらも「現在」に関係していますが、表す内容は大きく異なります

  • 現在形:習慣、事実、変わらないこと
  • 現在進行形:今やっていること、一時的な行動、進行中の変化

この違いを理解しておけば、英会話や英文作成での迷いが減り、より自然で正確な表現ができるようになります。

シーンに応じた使い分けをしっかり意識して、伝わる英語を目指しましょう!

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