可算名詞と不可算名詞の見極め方は?紛らわしい文法をわかりやすく解説

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英語学習で多くの人がつまずくポイントの一つが、可算名詞(countable noun)不可算名詞(uncountable noun) の使い分けです。

「これは数えられる?」

「なんで“informations”って言えないの?」

と悩んだ経験、ありませんか?

日本語では名詞に「数えられる・数えられない」という意識が薄いので、英語のこのルールはとても混乱しやすいです。

この記事では、可算名詞と不可算名詞の見極め方とその違い、そして間違いやすい例を紹介しながら、文法のポイントをわかりやすく解説します。

そもそも「可算名詞」と「不可算名詞」って?

まず基本から確認しておきましょう。

可算名詞(countable noun)

数えられる名詞

単数形と複数形があり、「a / an」や数字がつけられます。

  • a book / two books
  • an apple / three apples
  • a car / many cars

不可算名詞(uncountable noun)

数えられない名詞

基本的に単数形しかなく、「a / an」はつきません。数字ではなく、量や種類で表現します。

  • water(× a water)
  • information(× an information)
  • advice(× advices)

見極め方のコツ①:目で数えられるか?

ひとつの大きなポイントは「目でひとつずつ数えられるものか?」ということです。

数えられる(可算) 数えられない(不可算)
chair(椅子) furniture(家具)
egg(卵) rice(米/粒が多すぎて不可算)
pen(ペン) ink(インク)

たとえば、「椅子」は1脚ずつ数えられるので可算、「家具」は全体の集合体として扱うため不可算になります。

見極め方のコツ②:形のないものは不可算になりやすい

形のないもの、抽象的な概念、液体や粉などは基本的に不可算です。

  • water, milk, juice(液体)
  • rice, flour, sugar(粒・粉)
  • information, advice, knowledge(抽象概念)

このルールを覚えておくだけでも、かなりの数を正しく使えるようになります。

見極め方のコツ③:言葉として不自然な複数形に注意

以下のような名詞は、日本語では複数っぽく感じるのに、英語では絶対に不可算という例です。

日本語の感覚 英語での正しい使い方 間違いやすい例
情報(たくさんあっても) correct: some information informations(誤用)
アドバイス(複数の意見) correct: some advice advices(誤用)
お金(数えられそう) correct: some money moneys(誤用)

※「pieces of advice」「items of information」のように“pieces” などで単位化すれば数えられるようにできます。

可算と不可算で形が変わる動詞・冠詞の使い方

可算名詞と不可算名詞では、前につける冠詞や数量表現も変わってきます。

表現 可算名詞 不可算名詞
数量を言う many, a few, several much, a little
肯定での量 some some
否定での量 not many not much
疑問文 How many ~? How much ~?

例文:

  • I have many books.(可算)
  • I don’t have much time.(不可算)
  • How many pens do you have?(可算)
  • How much sugar do you need?(不可算)

可算/不可算どちらにもなれる名詞もある!

実は、英語には文脈によって可算にも不可算にもなる名詞もたくさんあります。

名詞 可算のときの意味 不可算のときの意味
paper a paper(新聞・論文) paper(紙)
chicken a chicken(ニワトリ) chicken(鶏肉)
glass a glass(コップ) glass(ガラス)
coffee a coffee(1杯のコーヒー) coffee(飲み物としてのコーヒー)

このように、「a coffee, please.」と言うと「コーヒー1杯ください」という意味で通じます。

でも「I like coffee.」では、飲み物としてのコーヒーが好きという意味になります。

ネイティブも感覚で覚えている!

実は、英語ネイティブもすべての名詞が可算か不可算かを理屈で覚えているわけではありません。

「自然に聞こえる/聞こえない」という感覚で使い分けています。

学習者としては、よく使う名詞は「セットで覚える」のがおすすめです:

  • some furniture(家具)
  • a piece of advice(一つのアドバイス)
  • many questions(たくさんの質問)
  • much water(たくさんの水)

まとめ

比較ポイント 可算名詞 不可算名詞
意味 数えられる名詞 数えられない名詞
book, car, apple water, rice, advice
冠詞・量の表現 a / an, many, a few much, a little
疑問文での数量の聞き方 How many ~? How much ~?
複数形の有無 ある(books, carsなど) 基本的にない(不可算)
両方の意味をもつ例 paper, chicken, coffeeなど 文脈で意味が変わる

可算・不可算の違いを理解することは、正しい冠詞や数量表現の使い方に直結します。

一つひとつの名詞に「これは数えられる?」「何と一緒に使われる?」と意識しながら英語に触れていくことで、自然と感覚が身についていきますよ!

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