“It all adds up” は、直訳すると「すべて足し算が合う」ですが、英語の会話でこの表現が使われるときには「すべてがつじつまが合う」「説明がつく」「納得がいく」という意味になります。

最初はバラバラに見えた事実や出来事が、後からひとつに繋がり、全体像として「意味を持つ」ことを表すフレーズです。

ビジネスシーン、日常会話、ミステリーの展開など、あらゆる場面で使える便利な言い回しです。

この記事では“It all adds up” の意味と使い方、類似表現との違いを具体例を交えてわかりやすく解説します。

It all adds up の意味と使い方

1. 「すべてが納得できる/腑に落ちる」

バラバラだった情報が一つの理屈としてまとまり、「なるほど、そういうことか」と思える状況で使います。

例文:

  • When I heard the final piece of the story, it all added up.
    (話の最後の部分を聞いて、すべてが腑に落ちた)
  • Her strange behavior now adds up—she was trying to hide the surprise party.
    (彼女の変な行動にも納得がいく。サプライズパーティーを隠していたんだ)

2. 会話での納得・合点がいくリアクション

人の説明を聞いて「なるほど、辻褄が合うね」と肯定的に返すときにも使われます。

例文:

  • A: He was acting weird because he lost his job.
    B: Ah, that adds up.
    (A:彼、最近変だったのは仕事を失ったかららしいよ。B:ああ、それで納得)

否定形 “It doesn’t add up”

逆に、「つじつまが合わない」「何かがおかしい」という意味で “It doesn’t add up” という形でもよく使われます。

例文:

  • His story doesn’t add up. There are too many contradictions.
    (彼の話は筋が通らない。矛盾が多すぎる)
  • Something doesn’t add up here. Let’s look into it.
    (これは何かおかしい。調べてみよう)

類義語との違いと使い分け

“It all adds up” と似たような「納得」「理解」の意味を持つ表現には以下のようなものがあります。それぞれニュアンスに違いがあるため、使い分けがポイントです。

表現意味ニュアンス・使い分け
it all adds up全てがつながって納得できるバラバラな要素が整然とつながるときに使う
it makes sense理にかなっている日常会話で使いやすい。論理的説明を受けて理解したとき
I get itわかった/理解したカジュアルな口語表現で、瞬時の理解を示す
now it all comes togetherいま全体像が見えてきた感動や驚きのニュアンスも含むことがある

類語の例文比較:

  • A: She was never home because she was working two jobs.
    B: Oh, that makes sense.
    A:彼女が家にいなかったのは、仕事を2つ掛け持ちしていたからなんだね。B:あぁ、それで納得だよ。
  • After seeing the last scene, now it all comes together.
    (最後のシーンを見て、ようやく全体がつながった)
  • I get it now. You were helping him behind the scenes.
    (今わかったよ。君は裏で彼を助けていたんだね)

It all adds up が使われる典型的なシーン

ミステリーやドラマの伏線回収

  • “Wait, the missing key, the footprint, and the glove... it all adds up!”
    (待って、なくなった鍵、足跡、手袋…すべてが繋がる!)

上司や仲間への説明の締め

  • We reviewed all the data, and it all adds up to a clear cause.
    (すべてのデータを確認したところ、明確な原因にたどり着いた)

人間関係のもつれが明らかに

  • So she knew all along? That adds up.
    (彼女は最初から知ってたのか。それで納得)

まとめ

“It all adds up” は、複数の情報や出来事が「筋が通っている」「納得できる」状態にまとまったときに使う便利なフレーズです。

  • バラバラだったピースがつながるイメージ
  • ポジティブにもネガティブにも使える
  • “It doesn’t add up” の形で「つじつまが合わない」ことを表現可能

“It all adds up”は英語ドラマや映画、ネイティブの会話でもよく登場する表現です。

自分でも使いこなせると英語の表現力が一段アップしますよ!

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