“cumbersome” は「扱いにくい」「重たくて邪魔になる」「面倒な」という意味の形容詞で物理的な重さ・大きさだけでなく、手続きや方法の煩雑さにも使われます。
英語のビジネス文書や日常会話でも登場しやすい単語です。
この記事では“cumbersome” の意味や使い方、類義語との違いを具体例とともにわかりやすく解説します。
目次
cumbersome の意味と使い方
cumbersome には主に 2 つの意味があります。
いずれも「扱いにくさ」や「手間のかかりやすさ」を表す点で共通していますが、その対象によってニュアンスが異なります。
1. 物理的に大きくて扱いにくい
この意味では「サイズが大きすぎたり重すぎたりして、持ち運びや取り扱いが不便であること」を表します。
特に家具や荷物、大型の機械など、物理的な存在を指す際によく使われます。
例文
The old printer was too cumbersome to move alone.
(その古いプリンターは大きくて一人では運べなかった)
He carried a cumbersome backpack through the airport.
(彼は空港でかさばるリュックを背負っていた)
このように、cumbersome は “big and awkward(大きくて扱いづらい)” といった状況を自然に表現する語です。
2. 手続きや操作などが煩雑で面倒な
もう一つの用法では「作業や手続きが複雑で時間がかかり、スムーズにいかない様子」を指します。
特に手続き・制度・操作フローなどが不必要に込み入っていることに対して使われます。
例文
The new software update made the login process cumbersome.
(新しいソフトのアップデートでログイン手順が面倒になった)
Filing taxes in this country can be a cumbersome process.
(この国での確定申告は非常に手間がかかる)
このように、無駄が多く、手順が多かったり時間がかかることに対して「煩雑だ」と感じるときに適しています。
この2つの用法を理解しておくと、物理的な場面でも手続き的な場面でも適切に "cumbersome" を使い分けることができるようになります。
類義語との違いと使い分け
単語 | 意味 | ニュアンス・使い分け |
---|---|---|
cumbersome | 面倒で扱いにくい | 物理的にも手続き的にも「扱いにくい」「非効率的」 |
bulky | かさばる、大きくて邪魔 | 物理的に大きくてスペースをとるが、手続きや抽象物には使わない |
awkward | 扱いにくい、不便な | 動作や状況、人間関係などが「気まずい」「ぎこちない」印象 |
clumsy | 不器用な、扱いにくい | 動作や設計が洗練されていないときに使われる |
inefficient | 効率が悪い | 成果が出ない、労力に対する結果が悪い時に使う(客観的な指摘) |
例文比較
- The suitcase was too bulky to fit in the overhead compartment.
(スーツケースがかさばって上の荷物棚に入らなかった) - His attempt to fix the computer was clumsy.
(彼の修理のやり方は不器用だった) - The system is inefficient and wastes time.
(そのシステムは非効率で時間を浪費する)
まとめ:cumbersome の使い方をしっかり押さえよう
“cumbersome” は、「重たくて扱いにくい」「非効率で手間がかかる」といったニュアンスを持つ形容詞で、物理的なモノから抽象的なプロセスまで幅広く使える便利な語です。
- 大きすぎて運びにくい、かさばる
→ 物理的な cumbersome - 手順が多くて非効率、わかりにくい
→ 抽象的な cumbersome
何かが「わずらわしい」「手間がかかってやっかいだ」と感じる場面で、この単語を使えば、英語でも的確に不満や不便さを伝えることができます。
ビジネスのメールやプレゼン、日常会話でも活躍する表現なので、ぜひ使い方をマスターしておきましょう。