日本語でよく使われる「迷惑をかけてすみません」や「ご迷惑をおかけしました」というフレーズは英語にするときに少し悩む表現です。
英語には「迷惑」という単語が一語で存在するわけではないため、状況に合わせて言い方を使い分ける必要があります。
この記事では、「迷惑をかける」に相当する英語表現をシーン別にわかりやすく紹介します。
目次
ビジネスやフォーマルな謝罪:cause trouble / cause inconvenience
もっとも丁寧で一般的な表現は cause trouble や cause inconvenience です。
inconvenience は「不便」や「ご面倒」という意味なので「ご迷惑をおかけしました」にぴったりです。
例文
I’m sorry to cause you trouble.
(ご迷惑をおかけして申し訳ありません)
We apologize for any inconvenience caused.
(ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます)
I hope I haven’t caused any inconvenience.
(ご迷惑になっていなければいいのですが)
カジュアルな場面:bother / trouble
bother や trouble は日常会話でよく使われる表現です。
「邪魔をする」「手間をかけさせる」といったニュアンスで、親しい相手にも使いやすいです。
例文
Sorry to bother you.
(お手数かけてごめんね)
I didn’t mean to trouble you.
(迷惑かけるつもりじゃなかったんだ)
Am I bothering you?
(邪魔してないかな?)
直接的に「迷惑をかける」と言いたいとき:put someone out
put someone out は「人に負担や迷惑をかける」という意味でカジュアルでも丁寧でも使える便利な言い回しです。
例文
I don’t want to put you out.
(ご迷惑をおかけしたくないんです)
It’s okay, you’re not putting me out at all.
(大丈夫だよ、全然迷惑じゃないよ)
周囲に気をつかう表現:sorry for the trouble / sorry for the hassle
trouble や hassle は相手に何か面倒なことをさせてしまったときによく使います。
hassle はややカジュアル寄り。
例文
Thanks for your help, and sorry for the trouble.
(助けてくれてありがとう、ご迷惑かけてごめんね)
Sorry for the hassle. I really appreciate it.
(面倒かけてごめんね。本当に感謝してる)
まとめ
「迷惑をかける」は英語で一語に訳すのが難しいため、状況や相手に合わせて言い方を変えるのがポイントです。
- cause trouble / cause inconvenience:ビジネスや丁寧な表現に最適
- bother / trouble:カジュアルで自然な謝罪
- put someone out:相手に気を使う柔らかい表現
- sorry for the trouble / hassle:日常会話での謝意に便利
日本語のように決まり文句としての「ご迷惑をおかけしました」にこだわらず、英語では気持ちが伝わる表現を使うことが大切です。
場面ごとの表現を覚えておくと、英会話でも自然に対応できますよ!