英語で「すみません」と言いたいときに使う代表的なフレーズが “Excuse me” と “Pardon me” です。
どちらも丁寧な言い回しですが、意味や使い方には少し違いがあります。
また、日本語学習向けの教材などで「Pardon me = すみません」と紹介されていることもありますが、実際のネイティブの使い方と少しずれていることもあるため、使い分けのコツを知っておくと安心です。
この記事ではシチュエーション別に2つの表現の違いと自然な使い分け方をご紹介します。
声をかけたいとき → Excuse me が最も自然
たとえば道を尋ねるときや、誰かの注意を引きたいときは Excuse me を使うのが一般的です。
- Excuse me, can you help me?
すみません、助けてくれますか? - Excuse me, where’s the station?
すみません、駅はどこですか?
この場面で Pardon me を使うと少しかしこまった印象になるため、カジュアルな日常会話では Excuse meの方が自然です。
ぶつかったとき/人混みを通るとき → 両方OKだけど Excuse me の方が口語的
軽くぶつかったときや、人混みをすり抜けるときの「すみません」にはどちらも使えます。
- Excuse me.
- Pardon me.
ただし、Excuse me の方がよりカジュアルで、ネイティブの日常会話ではこちらが圧倒的に使われます。
Pardon me はやや丁寧、フォーマル寄りな印象になります。
聞き返したいとき → Pardon me? がより丁寧
相手の言ったことが聞き取れなかったときの「すみません、もう一度お願いします」には
- Pardon me?
- Excuse me?
どちらも使えますが、Pardon me? の方が丁寧で穏やかな印象になります。
一方、Excuse me? はトーンによっては驚きや不満に聞こえることもあるので注意です。
ちなみに最近のネイティブスピーカーは “Sorry?” を使うことも多いです。
くしゃみや咳のあと → Pardon me がより丁寧
くしゃみや咳をしたあと、さりげなく「すみません」と言いたいときには
- Pardon me.
- Excuse me.
どちらも通じますが、Pardon me の方がより丁寧で、大人っぽい印象になります。
ビジネスやフォーマルな場面では特に好まれます。
補足:「Pardon me = すみません」は正しい?でも要注意
日本語の英語教材などでは「Pardon me = すみません」と紹介されていることがありますが、これは 特定の文脈に限った話です。
たとえば道を尋ねたり、誰かに声をかけたりするときに Pardon me を使うと、ややフォーマルすぎる印象になることがあります。
実際のネイティブは、こういったシーンではほとんどの場合 Excuse me を使います。
まとめ
シチュエーション | おすすめ表現 | 補足説明 |
---|---|---|
声をかけたいとき | Excuse me | 最も自然でカジュアル |
軽くぶつかった/人混みで通るとき | Excuse me / Pardon me | 両方OK、Excuse meが日常的 |
聞き返したいとき | Pardon me? | より丁寧。Excuse me? や Sorry? も使える |
くしゃみ・咳のあと | Pardon me | 落ち着いた丁寧な印象でビジネス向き |
「すみません」と言いたいだけでも、英語では場面に合わせて表現を選ぶことが大切です。
ちょっとした違いを知っておくだけで、ネイティブとの会話がグッと自然になりますよ!