どちらも「今」「現在」を表す英単語として知られている “now” と “present”。
日本語ではどちらも「現在」と訳されますが、英語では使える場面・文法上の役割・響きが少しずつ異なります。
この記事では、“now” と “present” の意味の違いや使い分け方を、シーン別にわかりやすく解説します!
会話や日常表現で「今」と言いたいとき:now
もっともよく使われる「今」は now です。
これは副詞として使われ、「まさにこの瞬間」や「今すぐ」のような時間の感覚を表します。
例文:
- I’m busy now.(今忙しいんだ)
- Let’s do it now.(今やろうよ)
- What are you doing now?(今何してるの?)
特徴
- 副詞として使われる
- カジュアルで日常的な言い回し
- 会話・SNS・チャットでもよく使われる
フォーマルな文章や抽象的な「現在」:present
一方、present は主に 形容詞や名詞として使われる「現在」です。
日常会話よりも、フォーマルな文脈や抽象的な話で登場します。
形容詞:現在の、今の
- the present situation(現在の状況)
- the present moment(今この瞬間)
名詞:現在(過去・未来に対する概念)
- the past, the present, and the future(過去・現在・未来)
特徴
- 形容詞・名詞として使われる
- 抽象的・客観的な「現在」
- ビジネス文書・論文・ナレーションなどでよく使われる
シーン別まとめ
シーン | 適した表現 | 例文・補足 |
---|---|---|
日常会話・チャット・リアルタイムの話 | now | Let’s go now.(今すぐ行こう) |
状況や時間の説明(フォーマル) | present | the present situation(現在の状況) |
抽象的な時間軸(過去・現在・未来) | present | live in the present(今を生きる) |
動作・行動の時間を伝える | now | He’s not home now.(今は家にいない) |
文法用語(現在形など) | present | present tense(現在形) |
補足:形容詞の “present” と動詞の “present” は別物!
“present” は発音や意味が異なる形で動詞にも使われますが、「現在」の意味で使うときは名詞または形容詞であり、アクセントは前にあります。
- present(名・形):プレズント(アクセント前)
- present(動):プリゼント(アクセント後)=提示する、発表する
まとめ
「今」を表す英語には “now” と “present” の2つがありますが、使い方には明確な違いがあります。
- now:日常的でリアルタイムの「今」
- present:抽象的・フォーマル・文語的な「現在」
カジュアルな会話では now を使い、フォーマルな文章や概念的な文脈では present を選ぶのが自然です。
状況に応じて、英語らしい「今」の使い方を身につけましょう!