ニュースで「多国間協議」「multilateral agreement」といった言葉を見かけたことはありませんか?
「何となく複数の国が関わっているのは分かるけど、具体的にどう使うの?」と疑問に思った方も多いはずです。
実は「multilateral」は、国際政治や経済を理解する上で欠かせないキーワード。
この一語を知っているだけで、世界のニュースがぐっと身近になります。
この記事では、「multilateral」の正確な意味から、「bilateral」「unilateral」との違い、実際の使い方まで、わかりやすく解説します。
グローバルな視点を持つための第一歩、一緒に踏み出しましょう!
目次
基本的な意味
multilateralは「多国間の」「多者参加の」という意味の形容詞です。
複数の国や組織、関係者が参加して行われる協力や交渉、取り決めを表します。
発音: /ˌmʌltiˈlætərəl/
語源と由来
「multi-」は「多くの」を意味し、「-lateral」は「側面」や「面」を指します。
つまり「多くの側面を持つ」=「多くの参加者がいる」というイメージから、「多国間」「多者参加の」という意味が派生しました。
反対語
unilateral: 一国または一方だけの、一方的な
- The country took unilateral action without consulting others.
(その国は他国と相談せず一方的な行動を取った)
主な使用場面
multilateralは国際政治、経済、環境問題などの分野でよく使われます。
複数の国や組織が協力して問題解決や合意形成を目指す場面で登場します。
以下に代表的な使用例を紹介します。
1. 国際関係・外交
The United Nations is a multilateral organization.
(国連は多国間組織である)
Multilateral talks are ongoing to address climate change.
(気候変動に関する多国間交渉が進行中である)
2. 貿易・経済協定
Multilateral trade agreements involve several countries.
(多国間貿易協定は複数の国が参加している)
The World Trade Organization promotes multilateral trade rules.
(世界貿易機関は多国間の貿易ルールを推進している)
3. 環境・社会問題
Multilateral cooperation is essential for global environmental protection.
(地球環境保護には多国間の協力が不可欠である)
Many countries joined a multilateral effort to combat pandemics.
(多くの国がパンデミック対策の多国間取り組みに参加した)
類義語との比較
以下の類義語と比較して、「multilateral」の意味の特徴を理解しましょう。
1. bilateral vs multilateral
bilateral: 2つの国や当事者間の
- They signed a bilateral trade agreement.
(彼らは二国間貿易協定に署名した)
multilateral: 複数の国や当事者が関与する
- The multilateral summit included representatives from 20 countries.
(多国間サミットには20ヶ国の代表が参加した)
2. unilateral vs multilateral
unilateral: 一方的な、単独の
- The government made a unilateral decision.
(政府は一方的な決定を下した)
multilateral: 複数の側が関与している
- Multilateral agreements require consensus among all parties.
(多国間協定は全ての参加者の合意が必要である)
3. international vs multilateral
international: 国際的な、国と国の間の
- International cooperation is vital for peace.
(国際協力は平和のために重要である)
multilateral: 複数の国や組織が参加する国際的な
- Multilateral organizations often deal with complex global issues.
(多国間組織は複雑な地球規模の問題を扱うことが多い)
使い方のポイント
1. 参加者の数に注目
multilateralは「3者以上の参加」を示します。
二者間の場合はbilateralを使うことが一般的です。
For example, a multilateral summit involves many countries, not just two.
(例えば、多国間サミットは2ヶ国だけでなく多くの国が参加する)
2. 合意形成のニュアンス
多者間の協議や協力を強調する際に使われます。
Multilateral talks usually require more negotiation than unilateral actions.
(多国間交渉は一方的な行動よりも多くの交渉を必要とする)
3. フォーマルな場面で多用
国際会議や条約、組織名で頻繁に用いられる正式な表現です。
The multilateral treaty was signed after months of discussion.
(多国間条約は数ヶ月の議論の末に署名された)
まとめ
「multilateral」は、現代の国際社会を語る上で欠かせない言葉です。
一方的な「unilateral」、二国間の「bilateral」、そして多国間の「multilateral」——この3つの違いを理解することで、世界で何が起きているのか、どんな協力が行われているのかが、クリアに見えてきます。
気候変動、貿易協定、国際機関の活動……私たちの生活に直結する多くの問題は、multilateralな取り組みによって動いています。
次に英語のニュースでこの言葉に出会ったとき、「ああ、これは複数の国が協力しているんだな」と自然に理解できるはず。
一つの単語が世界への窓を開く——それが語彙力の力です。「multilateral」を起点に、さらに広い世界を学んでいきましょう!

