英語の 「regime」 という単語、ニュースやビジネスの英語記事でよく見かけませんか?
一見「政府」や「体制」と訳せそうですが、実は文脈によってポジティブにもネガティブにも響く奥深い言葉です。
この記事では、「regime」の本来の意味から、政治・経済などの各分野での使われ方、さらに類義語との違いまでわかりやすく解説します。
目次
基本的な意味
regimeは「政権」「体制」「制度」を意味する名詞です。
特に「政府や政治の運営形態」を指すことが多く、時にその体制の特徴や性質(厳しさ・独裁性など)を強調します。
発音: /reɪˈʒiːm/ または /rəˈʒiːm/
語源と由来
「regime」はフランス語から英語に入った言葉で、元々はラテン語の「regimen」(管理、統治)に由来します。
政府や組織の運営方法や管理体制を意味するようになりました。
主な使用場面
「regime」は政治や政府の話題でよく使われますが、広く「制度」や「体制」の意味で、健康やダイエットなどの分野でも用いられます。
1. 政治・国際関係
The authoritarian regime was criticized by the international community.
(その独裁政権は国際社会から批判された)
2. 組織や制度
The company implemented a new training regime for employees.
(会社は従業員向けに新しい研修制度を導入した)
3. 健康・生活習慣
She follows a strict exercise regime to stay fit.
(彼女は健康を維持するために厳格な運動習慣を守っている)
類義語との比較
「regime」と似た意味の単語と比べて、そのニュアンスを詳しく見てみましょう。
1. government vs regime
government: 一般的に「政府」や「統治機構」
- "The government passed new laws."
(政府は新しい法律を通過させた)
regime: 政治体制や政権の性質・特徴を強調
- "The military regime took control after the coup."
(軍事政権がクーデター後に権力を掌握した)
2. system vs regime
system: より広い意味で「体系」「制度」
- "The education system needs reform."
(教育制度は改革を必要としている)
regime: 特定の管理・統治体制に焦点
- "The tax regime has changed significantly."
(税制の体制が大きく変わった)
3. administration vs regime
administration: 政府や組織の「行政機関」や「運営」
- "The new administration promised economic growth."
(新政権は経済成長を約束した)
regime: 政権や体制の性質や期間を強調
- "The oppressive regime lasted for decades."
(その抑圧的な政権は何十年も続いた)
使い方のポイント
1. 政治的な文脈での使い方
regimeはしばしばネガティブな意味合いで使われることがあります。
独裁的、権威主義的な政権を指す場合が多いです。
- "The regime suppressed freedom of speech."
(その政権は言論の自由を抑圧した)
2. 政治以外の分野での使い方
健康や企業の運営などで「制度」や「体制」を意味することもあります。
- "A good skincare regime can improve your complexion."
(良いスキンケアの習慣は肌の調子を改善する)
3. 文脈に注意
政治的な話題で使う場合は、相手にネガティブな印象を与えることもあるため、使い方に注意が必要です。
まとめ
「regime」は「政権」「体制」「制度」を意味し、特に政治の文脈でよく使われますが、健康や組織運営の分野でも使われます。
類義語の「government」や「system」と比べると、政権の性質や管理体制の特徴を強調する表現です。
政治的なニュアンスを理解し、適切な場面で使い分けることが重要です。

