英語学習者にとってよく耳にする「literally」という単語。

日常会話やニュース、SNSなどで頻繁に使われていますが、実際の意味や正しい使い方は意外と理解しづらいこともあります。

この記事では、「literally」の基本的な意味と使い方を、類義語と比較しながらわかりやすく解説します。

基本的な意味

literally「文字通りに」「言葉通りに」「誇張なしで」という意味の副詞です。

話している内容が実際にそのままの意味であること、誇張や比喩ではないことを強調する時に使います。

発音: /ˈlɪtərəli/

語源と由来

「literally」は「letter(文字)」に由来し、「文字通りに」という意味が元々の語源です。

文章や言葉の「文字(letter)通り」に解釈することを示しています。

反対語

figuratively: 比喩的に、文字通りではなく例えとして

  • "He was literally running for his life."(彼は文字通り命がけで走っていた)
  • "He was figuratively running for his life."(彼は比喩的に必死に逃げていた)

主な使用場面

literallyは話の強調や誤解を避けるために使われます。

基本的には「文字通り」「事実として」の意味ですが、近年では感情や状況をより強調するためのカジュアルな表現としても使われます。

例えば I literally can't even. は「実際に何もできない」という意味ではなく、「感情が強すぎて言葉にならない」「もう無理だ」というニュアンスを伝える強調表現です。

そのため、フォーマルな文書やニュースなどでは本来の意味で、SNSや日常会話では強調表現として使い分けられるのが一般的です。

1. 日常会話

I was literally shaking with fear.
(私は文字通り恐怖で震えていた)

She literally jumped out of her seat.
(彼女は文字通り席から飛び上がった)

2. ニュースやレポート

The town was literally destroyed by the earthquake.
(その町は文字通り地震で壊滅した)

Temperatures literally dropped below zero last night.
(昨夜は気温が文字通り氷点下に下がった)

3. SNSやカジュアルな表現

I literally can't even.
(私はもう本当に無理だ)※強調表現として

He literally spent all day playing video games.
(彼は文字通り一日中テレビゲームをしていた)

類義語との比較

literallyの意味をより正確に理解するために、類義語と比較してみましょう。

1. literally vs actually

actually: 実際には、本当は(事実確認のニュアンスが強い)

  • "He actually likes spicy food."(彼は実は辛い食べ物が好きだ)

literally: 言葉通りの意味で、本当にそのままのこと

  • "I literally ate five burgers."(私は文字通り5個のバーガーを食べた)

2. literally vs really

really: 本当に、実際に(強調や感情表現に使われる)

  • "I really enjoyed the movie."(その映画を本当に楽しんだ)

literally: 言葉通りの意味での強調

  • "I literally died laughing."(文字通り笑い死にした)※誇張表現ではあるが文字通りの意味で使われることもある

使い方のポイント

1. 強調表現としての注意

literallyは「文字通り」「事実として」という意味ですが、時に誇張表現としても使われることがあります。

これはネイティブスピーカーの間でも議論があり、誤用とも言われることも。

例:I literally died of embarrassment.
(恥ずかしさで文字通り死んだ)

2. 誤解を避けるために正確に使う

本当に起きたことを強調したい時に使いましょう。

誤解を招くと、話の信頼性が下がることがあります。

3. カジュアルな会話では頻出

SNSや友人との会話で、感情や状況を強調するために多用されます。

まとめ

「literally」は「文字通りに」「言葉通りに」という意味で、実際にその通りであることを強調する時に使います。

類義語の「actually」や「really] とは使い方が異なるため、状況に応じて使い分けることが大切です。

正しく理解し使いこなすことで、より自然で正確な英語表現ができるようになります。

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